初戦に続き2桁得点で圧勝 準々決勝進出を果たす/日本学生氷上競技選手権

 学生アイスホッケー界、最大の舞台がいよいよ幕を開けた。前日、初戦の京産大を18―0で破り、迎えた2回戦。序盤から攻めの姿勢を貫き、相手ゴールを脅かし続けた明大。試合開始5分が過ぎたところでDF三浦大輝(法4=駒大苫小牧)のゴールが決まり先制。その後も流れを渡すことなくゲームを支配し、最終スコア11―1で勝利を収め、準々決勝進出を決めた。

 

◆12・25~12・29 第94回日本学生氷上競技選手権(帯広の森アイスアリーナ他)

▼12・26 2回戦 対専大戦(帯広の森アイスアリーナ)

○明大11{3―0、3―1、5―0}1専大

 

 「固まっている印象があった」(FW中條廉・政経3=白樺学園)と、慣れないリンクでプレーをする影響からか、試合開始直後はチャンスを作るものの点を奪えない時間帯が続く。しかし第1P5分19秒。DF鍛冶優輝(政経3=武修館)の放ったミドルシュートがこぼれたところを三浦大が押し込み、先制点を挙げる。その後も素早いパス回しで相手ディフェンスを翻弄(ほんろう)し、攻撃陣が躍動。コンスタントに得点を奪っていく。第2終盤、自陣の守りが薄くなっていたところを突破され失点するも、すぐに立て直し、主導権を握り続けた。第3では「いいパスをもらって決められたので良かった」と、DF馬場杏爾(政経1=駒大苫小牧)に大学公式戦初ゴールが生まれるなど、合計11得点を奪い、攻撃陣の好調さをアピールした。

 

 4年生にとっては最後の大会。春の選手権、秋のリーグ戦ともに優勝を逃した明大にとって、このメンバーで優勝を味わう最後のチャンスになる。次戦、準々決勝の相手は日体大。「お互い引退のかかった試合。全力でぶつかっていかなければならない」(FW佐久間雄大・政経4=白樺学園)と、選手たちの気合は十分だ。明治のホッケーを貫き、3年ぶりの王座奪還へと突き進む。

 

[山岡慎]

 

試合後のコメント

DF青山大基(法4=釧路江南)

――チームの状態はいかがですか。

 「試合前のアップやホテルでも仲良くしていて、団結した方が力は出せるのでかなり仕上がっています」

 

佐久間

――今日の攻撃陣を振り返っていかがでしたか。

 「決めなければいけない部分で決められなかったり、枠外に外したりすることが多かったです。これからの試合はそういったところを決めなければ勝てないので、そこの部分は反省点かなと思います」

 

中條

――今日の試合を振り返っていかがでしたか。

 「初戦は自分を含めて(普段はスタメンの)4人が出場していなかったので、自分やFW

唐津大輔(法=日光明峰)は今日が初戦でした。最初は足が動かなかったですが、点数も取れたので良かったです」

 

馬場

――1年生として次戦以降に向けての意気込みをお願いします。

 「4年生は最後なので自分のできることはしっかりとして、いい過ごし方をしたいと思います」