
インカレ本日開幕! インカレ直前インタビュー(4)青山大基主将
12月25日から第94回日本学生氷上競技選手権(以下、インカレ)が開幕する。昨年度は中止となったこの大会。今年度の明大は春、秋のリーグ戦ともに悔しい結果となった。そして現4年生がインカレでの最後の優勝を知る代となっている。年の瀬の帯広で常勝明治の復活、悲願の王座奪還なるか。チームを引っ張る4人の4年生に今の心境を伺った。
今回はDF青山大基主将(法4=釧路江南)のインタビューです。(この取材は12月16日に行われたものです)
――どのような秋でしたか。
「例年は各チームと2試合戦って決勝リーグですけど、昨年度同様1巡しかなかったので、1週間に1試合。1ヶ月ちょっとしか期間がなかったので、本当にあっという間でしたね」
――リーグ戦で得たものはなんですか。
「自分たちに足りないものを明確に問題視できたというところで、連携プレーが後半の試合は特に足りなかったので、そこが明確になったことが収穫ですね」
――いよいよ大学生活最後のインカレが始まります。青山さんにとって明大はどんなチームですか。
「例年そうですけど、明治は個性が強く、オンとオフの切り替えっていうのが明治のモットーだと思います。やるときはやって、試合ではお客さんを魅了するようなホッケーをするのが明治のホッケーです」
――ここまでキャプテンを務められて、最も苦労したことはなんですか。
「昨年度とは違ってチーム全体を見る立場になって、チームが勝てない時とか、どういうセットの組み合わせがいいとか、どういう戦略でいったらいいのかなど。監督も指示はしますが、チーム内のことは自分たちでやるしかないので、どうやったら勝てるかを考えるようになったことが難しかったと思います」
――キャプテンになった時に、自分の中で決めたことは何かありましたか。
「昨年度、自分が3年生の時からそうでしたが、チームを盛り上げるような声掛けや、キャプテンとして試合前に、チーム全体が一つになって試合に向かえるようにすること。声掛けをみんなの気合いが入るような言い方をするなど、チームの気持ちを高めるように意識しました」
――最後のインカレに向けてチームの状態はどうですか。
「秋リーグ3位で終わってしまって、そこから先ほど言ったような、連動性のプレーの練習や、スペシャルプレーの精度を上げる練習。そして、基礎の体力作りという面で、陸上トレーニングでたくさん走って、体力も付けているので、準備は万全だと思います」
――チーム全体でどのようなことを意識して大会を戦い抜きますか。
「チームとしてはやはり得点しないと絶対勝てないので、得点力というのは重視していきたいのです。守りはキーパー中心でやって、そこから一気にカウンターで攻める。それができれば勝利につながっていくと思います」
――青山選手は、当初から黄金世代と言われていました。春秋は納得のいく結果ではなかったと思います。最後のインカレにかける思いはどのようなものですか。
「そうですね。自分たちが1年生の時の4年生がすごかったのですが、それを超えるくらいのチーム作りっていうのがしたくて、今は結果が出てないですけど、最後に日本一を取ってやっぱり明治だって言われるように結果残したいですね」
――同期の存在についてはいかがですか。
「まあ、本当に同期は個性が強くて、まあ、クセが強くて(笑)。でも、この8人がいないと今の4年生の同期っていうのは成り立ってないので、声出す選手や、一生懸命練習する人とか、誰一人欠かせない存在ですね」
――最後のインカレで、どのようなことを後輩に残したいですか。
「残したいのは優勝ですね。僕たちで優勝経験は終わっているので、もう一回優勝したいっていう気持ちは優勝した人にしか分からないと思うので、やはりここで、優勝を味わって、また来年度、再来年度と、高い気持ちを継承してほしいと思います」
――インカレではどのような試合をしたいですか。そして最後はどのようなホッケーをして優勝するのかというイメージを教えて下さい。
「最後の試合は無観客ですが、たくさんの人が注目してくれていると思うので、見ている人がやっぱり明治はすごいなという、見ていて面白いプレーとか、面白さの中でも激しさとか、いろんな要素の含んだプレーを見せて、その上で得点する。僕たちもお客さんも両方楽しめるような明治らしいプレーをして、決勝でもシャットアウトしたいですね」
――最後に応援してくれている方へメッセージをお願いします。
「僕たちは常勝明治っていう肩書きがありますし、今は負けていますけど、明治は強いチームでなければいけないので、さまざまな要素を含んだ面白い、魅力あるホッケーをして、必ず日本一を取ります」
――ありがとうございました。
[山岡慎]
関連記事
RELATED ENTRIES