インカレまであと1日! インカレ直前インタビュー(3)佐久間雄大

 12月25日から第94回日本学生氷上競技選手権(以下、インカレ)が開幕する。昨年度は中止となったこの大会。今年度の明大は春、秋のリーグ戦ともに悔しい結果となった。そして現4年生がインカレでの最後の優勝を知る代となっている。年の瀬の帯広で常勝明治の復活、悲願の王座奪還なるか。チームを引っ張る4人の4年生に今の心境を伺った。

 

今回はFW佐久間雄大(政経4=白樺学園)のインタビューです。(この取材は12月17日に行われたものです)

 

――どのような秋でしたか。

 「昨年度負けていて、今年こそはと挑んだ秋リーグで、自信がある中で挑んだ大会だったのですが、3位だったのはとてもショックで、悔しいというか、もっとできたのにと思います」

 

――ここまで副将としてチームを支えるなかで、最も苦労したことは何ですか。

 「自分はFWなので、チームが点数を欲しいときが一番きついですね。他の人が取ってくれたらもちろんうれしいですけど、やはり副将が決めたら流れは来ると思うので、チームをまとめるのは青山君(大基主将・法4=釧路江南)がやってくれていて、心配はしていないですけど、それ以外のチームを引っ張る、流れをつかむという部分は意識しましたし、苦労しました」

 

――お客さんを魅了するプレーをして勝つことが目標と、リーグ戦の時からおっしゃっていました。そのスタイルはインカレでも変わらないですか。

 「そうですね。やはり、明治の良さは他のチームがやらないような動きや、他人と違うプレーをするところです。黙々とやるホッケーもありますけど、自分たちが楽しいプレーをするのが、お客さんも楽しいと思うので、意識しています。インカレでは今までよりもそういうプレーをもっとやりたいと思います」

 

――佐久間さんにとって明大はどのようなチームですか。

 「動物園ですかね(笑)。本当にいろいろな人がいて、似ている人もいないし、みんな違う個性を持っているので。それなのにみんなすごく仲良いことが、すごいなと思います」

 

――インカレに向けて、ご自身の状態はいかがですか。

 「僕は、秋リーグ負けてから吹っ切れたというか、いろいろなものを背負わず、やるしかないという感じになったので、今は気持ちよくできています」

 

――同期はどのような存在ですか。

 「やはり試合になると一番声をかけてくれます。必死に頑張って疲れてへとへとのときに、同期がベンチで声をかけてくれました。試合に出たくても、4年生で試合に出られない悔しさがあるはずなのに、声を掛けてくれてサポートしてくれるのは自分の中では大きい存在です」

 

――この大会で競技の第一線は退かれるとのことですが、思うことはありますか。

 「これまでアイスホッケーが大好きだったから続けてきて、最後の大会となり、全力で楽しんでプレーできることが一番幸せなので、変に考えることもなく、悔いのないようにと思って吹っ切れています」

 

――最後のインカレを通して、後輩にはどのようなことを伝えたいですか。

 「4年生としての存在感であったり、チームの試合に対する持っていき方であったり。やはり一番は、僕がいなくなった後のエースを担う人に、エースの存在感をプレーで見せていきたいです」

 

――最後はどのようなホッケーをして優勝しますか。

 「明治らしいお客さんを魅了するプレーだけでなく、チームのためのプレーや、体を張ったプレーなど、チームが一致団結したときが一番強いと思います。この1年間で最もチームが団結した、いい雰囲気でできるように。そういう雰囲気作りを4年生がして、圧勝したいです」

 

――応援してくれている方へメッセージをお願いします。

 「僕のアイスホッケー人生も最後の大会で、応援してくれている方々の存在が大きくて、その力があったので、最後の大会は恩返しできるように自分の人生で最高のプレーをしていきたいと思います」

 

――ありがとうございました。

[山岡慎]