藤原がJ1・サガン鳥栖へ来季加入内定!

2021.12.24

 12月21日、FW藤原悠汰(政経4=広島皆実)のサガン鳥栖への来期加入内定が発表された。明大の11番を背負うエースストライカーが今季6人目となるプロ入りを果たした。

(写真:今季公式戦では15ゴールを挙げた藤原)

 

 攻撃陣の要として躍進した男がプロへの階段を駆け上がった。165センチと小柄ながら、巧みな駆け引きと周囲を生かすプレーで明大を勝利に導いてきた藤原。関東大学1部リーグでは得点ランキング3位に食い込み、全日本大学選手権でも2ゴール。今季公式戦で挙げた15ゴールのうち14ゴールが勝ち点に直結するなど、ここぞという時に得点を挙げ、今年度の明大に欠かせない存在となった。

 

 明大の主力となるまでには苦難の道を歩んできた。中学卒業時にはサンフレッチェ広島のユースに昇格することができず広島皆実へと進学。高校では1年間にわたりケガでの離脱を経験した。「文武両道を突き詰め、人間としての幅を広げたい」。サッカー面でのスケールアップだけでなく、人間性の面でも成長を期して入学した明大で待ち受けていたのはトップチームに絡めない日々だった。思わず投げ出したくなるようなつらい生活を送っていたが「明治大学に入らせてもらえたことはありがたかった」。サッカーと真摯(しんし)に向き合うチームメイトに恵まれたことが自身をトップチームへと押し上げ、チームを勝たせられる選手へと成長。その活躍が認められ、12月という時期としては異例となるJ1からのオファーを呼び込んだ。

 

 「自分と同じ境遇で苦しんでいる人に活力を与えたい」。プロへの切符を獲得するまでに数多くの苦心を味わってきた藤原だからこそ伝えられる思いをゴールで表現する。

 

[新津颯太朗]

 

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◆藤原悠汰(ふじはら・ゆうた)広島県出身。政経4、広島皆実、165センチ・66キロ