
インカレまであと3日! インカレ直前インタビュー(1)廣田恵吾
12月25日から第94回日本学生氷上競技選手権(以下、インカレ)が開幕する。昨年度は中止となったこの大会。今年度の明大は春、秋のリーグ戦ともに悔しい結果となった。そして現4年生がインカレでの最後の優勝を知る代となっている。年の瀬の帯広で常勝明治の復活、悲願の王座奪還なるか。チームを引っ張る4名の4年生に今の心境を伺った。
今回はDF廣田恵吾(営4=北海道清水)のインタビューです。(この取材は12月18日に行われたものです)
――どのような秋でしたか。
「春の途中一回戦で棄権、コロナの陽性者が出てしまい、僕たちの力を発揮する場すらなかった状況での秋リーグでした。もちろん僕たちも勝つ気で、優勝する気で臨んだのですが、最後の2連戦は自分たちの力を存分には発揮できないまま終わってしまったので、少し悔いの残るような、悔いというかは楽しくできたのですが、さらに後輩たちに声を掛けることができたのではないかなと。プレー面ではただの力不足とは思うのですが、チームを引っ張るという面では少し後悔の残る秋リーグだったと思います」
――いよいよ大学生活最後のインカレが始まります。ご自身にとって明大はどのようなチームですか。
「個性が集まるチームですよね(笑)。遊ぶ時は遊ぶし、ふざける時はふざけるし、真面目なやつは真面目だし。さまざまな個性があふれるチームですが、いざというときにみんなオンオフ切り替えて一つの目標に向かって頑張ることができるチームだと思います」
――4年間を振り返って印象的だったことは何でしょうか。
「印象的だったのは、もちろん1年目の全勝もそうだったのですが、2年目の春ですかね。負けで始まり、大学で初めて優勝できずに今までと一緒では駄目だと思いました。もう一つあるとしたら1年目のインカレの決勝です。いつもなら個人技で抜け出してシュートを決める先輩方がいたりしたのですが、その日は基礎を徹底して、基本に忠実になり、外からドライブして、ディフェンスゾーンでは簡単なプレーでシュートを打たせないなど本当に基本に忠実にプレーをしていました。本当に負ける気がしない試合だったので、これがインカレなのだという思いをしたのも覚えています」
――同期の存在についてはいかがですか。
「すごく仲が良いので、この後1、2カ月で離れ離れになり、一緒に生活しなくなるというのは考えられないくらい家族のような存在ですが、試合になると頼りがいのあるやつばかりです。最後は4年生が暴れると思いますので、そこにも注目していただきたいです」
――最後のインカレに向けてチームの状態はどうですか。
「陸トレに取り組んで、みんな体も結構出来上がってきましたし、戦術の面でも練習でしっかりやってきました。残りは少ないですが、戦術で攻めていけばチームの状態はもっと上がるし、現時点でも多分今までにないくらい出来は良いと思うので、期待して良いのではないかと」
――チーム全体でどのようなことを意識して大会を戦い抜きますか。
「負ければ終わりという大会なので、もちろん緊張もすると思いますし、不安な気持ちからミスをすることも多いと思います。ですが、楽しむことで自分の100パーセントではないにしても、100パーセントに近いプレーができると思いますし、僕たち4年生は最後なので、特に僕たちは勝っても負けても楽しんで終われるぐらい戦いたいと思っています」
(写真:氷上を駆ける廣田)
――インカレに向けてご自身の状態はどうですか。
「僕の状態は、もう出来上がっていますね(笑)。出来上がりが早すぎて心配なぐらいですね」
――インカレではどのような試合をしたいかそして最後はどのようなホッケーをして優勝しますか。
「僕はディフェンスなので、やはり僕が出ている間は失点をゼロにしたいです。また大事な試合で得点力があまり発揮されなかったということが事実、秋リーグに出たので、ディフェンスの攻撃参加も必要になってくると思います。僕の個人的な目標としては、60分間走り続けることを目標にやりたいと思います。チームとしてはもちろん無失点で優勝することがやはりかっこいいので、それを目標にしつつ、今までやってきたことが結果につながるように、チームでコミュニケーションを取りながらやっていきたいです」
――応援してくれている方へメッセージをお願いします。
「僕自身、帯広は地元で小学生の時からあのリンクでやってきました。地元開催で学生最後ですし、ホッケーも最後なので、今まで見せたことのないようなプレーで、チームを勝利に導きたいと思っています。応援よろしくお願いします」
――ありがとうございました。
[新谷歩美]
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