(女子)樋口トリプルアクセル成功 全日本に向け最終調整/全日本選手権公式練習

 23日に開幕する全日本選手権の公式練習がさいたまスーパーアリーナで行われた。明大からは樋口新葉(商3=開智日本橋学園)、松原星(商3=武蔵野学院)、佐藤伊吹(政経3=駒場学園)、本田真凜(政経2=青森山田)の4人が出場する。それぞれ開幕に向け氷の感触などを確かめた。

 

 五輪出場が懸かる樋口は緊張感のある面持ちでリンクイン。曲かけ練習も含め、トリプルアクセルを3度成功させるなど、上々の仕上がりを見せた。その他のジャンプも目立ったミスはなく「コンディションはいい」と好感触で練習を終えた。今大会「リスクが大きい」とトリプルアクセルはSP(ショートプログラム)には組み込まない予定。「油断しないように落ち着いて滑りたい」。4年前のリベンジへ、樋口の挑戦が始まる。

 

 松原はミスが続くトリプルルッツをはじめ、数種類のコンビネーションジャンプなどを中心に練習を重ねた。徐々に調子を上げてきている佐藤は入念にジャンプなどの感触を確認。2人とも終始硬い表情で滑った。一方で、本田は時折笑顔を見せるなど余裕のある雰囲気。曲かけ練習も大きく崩れることなく終え、調子の良さをうかがわせた。

 

[加川遥稀]

 

試合後のコメント

樋口

――公式練習の感触はいかがでしたか。

 「氷もきれいですし、暖かいのでコンディションはいいのかなと思います」

 

――トリプルアクセルはSPから入れていく予定ですか。

 「いや、今回はダブルでやろうと決めています」

 

――その決断のきっかけは何かありますか。

 「単純にリスクが大きすぎるので、ダブルアクセルで完璧に決めて安定した点数を出せれば良いなと思っています」

 

――前の大会から何に重点を置いて練習してきましたか。

 「本当にジャンプのことばかり考えてしまうことがあったので、そこだけではなく全体的にもっと大きく滑れたら良いなと思ってSPもFS(フリースケーティング)も練習して、特にSPはステップが少し小さかったというか、リンク全体を使っていない印象だったので、そこをもう少し広げるような修正をしました」

 

――4年前から強い思いがあると思いますが、北京五輪への思いをお聞かせください。

 「本当に今シーズンは良いことも悪いことも、良いイメージで捉えて全部プラスにつなげていきたいと思って、それができていると思うので、この全日本でも良いイメージを持って、油断しないように落ち着いて滑りたいなと思います」

 

――その最終選考会である全日本の意気込みをお願いします。

 「緊張もしますが、あまり考えすぎずに、自分らしくいつも通りできたらいいなと思います」