岩井 1年生ながらベスト8に入る/天皇杯全日本選手権

2021.12.18

大会初日を迎えた天皇杯全日本選手権(以下、天皇杯)。グレコローマンスタイル87キロ級で出場した岩井知史(文1=前橋西)が1年生ながら初戦を突破し、ベスト8入りを果たした。

 ◆12・16~19 天皇杯全日本選手権(駒沢体育館)

[グレコローマンスタイル]

▼77キロ級

 山崎――1回戦敗退

▼87キロ級

 岩井――ベスト8

[フリースタイル]

▼97キロ級

 伊藤――ベスト8

 

 「1勝することを目標にして挑んだ」(岩井)。1年間の成績上位者のみが出場できる今大会。まずは1勝と臨んだ大事な初戦だったが、第1ピリオド開始29秒でいきなり背中をつけられ4点を失ってしまう。それでも「焦らず次に取れればいいと思った」と冷静だった。第1ピリオド1分4秒に相手をがぶりで崩し、4点を奪うと、そのままローリングも決め、6―4と逆転に成功。「相手をいい形で崩すことができた」。さらに、2分3秒には相手の背中をマットにつけ、4点を奪うと、12―4のテクニカルフォール勝ちを収めた。

 

 続く準々決勝。相手は今年度の明治杯全日本選抜選手権優勝の選手。「少し怖いという思いはあったが、自分のできることをしっかりしようと臨んだ」。しかし、第1ピリオド開始1分18秒で相手に2点を取られてしまう。さらに、2分19秒に相手に投げられ両手両膝がマットにつき2失点。そのままローリングも2本連続で決められ、0―8のテクニカルフォール負け。「手の置く場所や状態が浮きすぎてしまったところが敗因」。格上の選手相手に実力の差を見せつけられた。

 

 「最初にしてはいいスタートが切れた」。天皇杯という高いレベルの戦いで1年生ながらベスト8という好成績を残した岩井。それでも「準々決勝で相手との力の差を感じ、まだまだ練習しなければいけないと感じた」と課題も見つかった大会となった。「次はもっと上を目指したい」。技と力の両方を磨き、目標とする優勝を目指し続ける。

 

[廣末直希]

 

試合後のコメント

岩井

――今大会はどのような目標を持って臨みましたか。

 「とてもレベルの高い大会なので、まずは1勝することを目標にして頑張りました」

 

――1回戦のTFを決めた場面を振り返っていかがですか。

 「相手を横に振り、腰でクラッチを踏んで、しっかりと重心を下にしながら相手の背中をつけることができたので、うまくいったプレーだと思います」

 

――これからどのような練習をしていきたいですか。

 「技を磨いていくことと準々決勝で力負けすることがあったので、筋力もしっかりとつけていけるようにしたいです」

 

――これからの意気込みをお願いします。

 「高校まではあまり順位がつくことがなかったのですが、大学生になり、しっかりと順位がついてくるようになったので、優勝を目指してやっていきたいです」