
極寒の決戦 3発快勝でベスト4進出/全日本大学選手権
前節から中2日で迎えた準々決勝の相手は、びわこ成蹊スポーツ大との対戦。気温4.5℃の雨の中で行われた試合は前半17分、杉浦の先制弾で口火を切ると、8分後には木村のミドル弾がさく裂。後半にもさらに1点を追加し、3―0で勝利した明大が準決勝へとコマを進めた。
「前半は相手のペースに合わせている部分もあった」(岡庭)。あと一歩のところでリズムをつかみ切れずにいた。だが前半20分、杉浦が試合を動かす。木村からのパスを受け取った状態から、すぐさまコントロールショット。「決めるべきところで決めてくれた」(栗田大輔監督)。待望の先制弾を皮切りにチームはさらに勢いづく。前半25分には阿部からの横パスを受けた木村がミドルシュート。強烈に放たれた一撃がネットを突き刺し、2点リードで前半を折り返した。
(写真:先制点を挙げた杉浦)
迎えた後半も盤石な試合運びを見せる。時折許した決定機も守護神・青嶋のファインセーブでしのいだ。そして迎えた後半20分、ダメ押しの3点目が生まれる。PA(ペナルティーエリア)前でボールを持った藤原が1人交わすと、最後は左足を一閃。ゴールネット右隅に突き刺した。「明治らしいサッカーをしようと心掛けていた」(石井)。3点をリードした後も、最後まで集中を切らさず。2試合連続の無失点勝利を収めた。
(写真:最後方でチームの守備を支えた青嶋)
「お互いに手の内は知り尽くしていて、魂のぶつかり合いになる」(岡庭)。次戦の相手・駒大は、今シーズン3試合戦って一度も勝利できていない相手。「リベンジの意味も込めて全力でぶつかりたい」(石井)。4度目の正直へ。戦いはまだ終わらない。
[市瀬義高]
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