
定期演奏会・紫紺の集い直前特集③ 横川樹来
最後の舞台がやってくる。12月10日に開催される定期演奏会・紫紺の集い。4年生にとっては引退を迎える大舞台に向け、悔いのない集大成を披露する。
本特集ではステージ活動に関わる役職者のインタビューをお届けします。第3回はステージ企画を務める横川樹来(情コミ4=明大中野)です。(なお、この取材は12月4日に行われたものです)
(写真:ゲネプロでリーダーを振る横川)
――ゲネプロ終えて今の心境をお聞かせください。
「まだあと1週間あるのでもっとクオリティーを上げなければお客さんに元気と勇気を与えられないと思っています。これから必死こいて練習します」
――ここまでの応援指導班としての仕上がりはいかがですか。
「完成度は6割くらいです。拍手の音にこだわっているんですけど、本番直前まで伸びるかなと思っていますし現状に満足せずにいきたいです」
――この1年間苦労してきたことはありますか。
「予定していたものがコロナで急になくなってしまったときに次の手を考えていくことは大変でした。ステージは応援団にとって年に3、4回ほどしかないのでステージに対して気持ちを持っていくというのも難しいなと思いました。神宮とかの方がモチベーションが高いですし、ステージは練習していてもお客さんからすぐにリアクションが来ることはないのでそこは難しいと感じてきました」
――そんな中ステージに気持ちを持っていくためにどのような声掛けをしてきましたか。
「応援は目の前の人に力を与えることはもちろんですが、試合がなくても僕たちが頑張っているだけで勇気付けられることもあるのかなと思います。頑張っている人を見ることで勇気付けられる人もいますし、選手だけじゃなくていろんな人に届かせるのが応援なんだよ、どんな人でも応援するのが僕たちなんだよということを常々言っていました」
――紫紺の集いのテーマを教えてください。
「『ひた向き』です。応援指導班の今年のスローガンが『ひた向き』なんですけど、何事も目の前のことを一つ一つやっていくことが一番大事だということで、練習中にも言っています」
――引退を前にした今、4年間の思い出を教えてください。
「練習で先輩や後輩、同期と一緒にひたむきになりきれたときのことは覚えています。この日の練習はめっちゃ良かったとか、練習での思い出が一番印象に残っています」
――後輩を育てていく中で気を付けていることはありますか。
「練習中は厳しくすることもありますが、その後のフォローは大切にしています。練習以外も先輩が厳しかったら後輩は自分からいけないと思うので、練習後は自分から雑談したり悩みはないかと話し掛けたりしていくことをかなり意識していました。僕は新人監督という役職にも就いているので、後輩のケアには気を付けていました」
――今年は例年とは異なる演目になっているかと思いますが、意図やこだわりはありますか。
「一番は拍手にこだわっています。チアには申し訳ないですが、チアの人数を少なくしてもらって、その分拍手を多めに入れるようにしたりと拍手を見せたいというのは特に思っていました。照明などもこだわりますが、それに頼りたくない思いもあり中身にこだわっています」
――演出を考える上で参考にしたものはありますか。
「先輩方のステージを見ました。チアを入れずに指導班だけが拍手する部分は法大が六旗の下にでやっていていいなと思っていたので、他大学から影響を受けている部分もあります」
――当日の見どころを教えてください。
「全部でしょう(笑)」
――引退を前に後輩に伝えたいことはありますか。
「まずは目の前のことにひたむきに向き合っていくことが大切だと思います。今あることに集中してやり切るということを後輩にも大切にしてほしいなと思っていて、応援団が終わってから応援団のことを振り返ってほしいと思います。あとはいろんなことを学ばせてもらいました。高校まではこんなに先輩後輩の関係がしっかりした組織にいなかったので、こんなにひたむきにぶつかってきてくれるんだったら自分もこう向き合っていった方がいいんじゃないかということを学ばせてもらいました」
――同期の皆さんにもメッセージをお願いします。
「最後まで一緒に頑張ろうということしかないですね。あと、いつもありがとうと伝えたいです」
――学生注目がありますが、今の段階で考えていることはありますか。
「あまり何も考えてないんですけど長くならないようにということと、いろんな人に感謝を伝えたいと思っています。みんなが感動するようなことは言えませんが、ステージに入る前の一言なので皆さんがステージにのめり込めるような一言を言えればいいなと思います」
――本番に向けた意気込みをお願いします。
「引退のステージどうこうではなく人に応援を届けたい気持ちが一番強いので、目の前のことをひたむきにやって1人でも多くの人に元気と勇気を伝えます」
――ありがとうございました。
[中野拓土]
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