
定期演奏会・紫紺の集い直前特集① 藥師彩花
最後の舞台がやってくる。12月10日に開催される定期演奏会・紫紺の集い。4年生にとっては引退を迎える大舞台に向け、悔いのない集大成を披露する。
本特集ではステージ活動に関わる役職者のインタビューをお届けします。第1回は演奏会企画を務める藥師彩花(総合4=横浜翠嵐)です。(なお、この取材は12月4日に行われたものです)
(写真:当日に向け練習に励む藥師)
――ゲネプロを終えて今のお気持ちをお聞かせください。
「私は演奏会企画という役職で、裏方に徹する人間なので時間の管理などステージ運営を気にかけていたのですが、紫紺の集いは時間内に終えることができそうで安心しました。例年以上に全体での練習や吹奏楽部の練習ができていない状態なので不安は残りつつも、あと1週間頑張るしかないなと思っています」
――これまでステージでの演奏に向けてはどのような練習をされてきましたか。
「練習に出ると下級生たちと変わらず良い演奏を届けるという気持ちで練習していますが、練習が終わった途端に役職のことを考えて、あそこは修正した方がいいなとかということは考えてしまいますね」
――ステージに関わる役職として大変だったことはありましたか。
「お客さまも呼んで大きなステージを開催させていただくことになったので、細かいことを考え始めると決めなければいけないことが多くありました。コロナ禍での対策も考えつつ、コロナ禍2年目というところで去年から改良を加えたり、応援団が100周年なのでその特別感も入れつつ、私たちしかできないことはないかなと考えながらやるのは大変でした」
――今回の場所や時間の設定として考えていたことはありましたか。
「本当は今年から以前のように、紫紺の集いと定期演奏会を別日にして行うということを考えてはいたんですけど、コロナ禍で2日開催するのは厳しいかもしれないということになりました。ここで無理をするよりも確実な1回をやりたいと監督と幹部で話し合って決めました」
――4年間の思い出に残っていることを教えてください。
「多分10日の当日が一番思い出に残ると思っています」
――吹奏楽ステージの今年のテーマを教えてください。
「吹奏楽ステージは『前へ』、ドリルステージは『Imagination!』がテーマです。吹奏楽ステージではこんな状況でも前に進もうということと、今年は今まで扱ってこなかった曲目、特にトロンボーンコンチェルトやジャズなど新しい試みをしているので『前へ』という言葉通りに挑戦していこうということでこのテーマになっています」
――吹奏楽ステージのこだわりや見どころを教えてください。
「今年は個人個人が新しいことにも挑戦してきました。1年生が多く入って来てくれたんですけど、去年までは人数が少なくて困っていたので楽器のコンバートもありました。4年生になって新しい楽器を始めたメンバーもいて、そのような者がソリストをやっていたりするので、一人一人の頑張りを見て聞いて感じてもらえるとうれしいです」
――集大成を前に後輩の皆さんへメッセージをお願いします。
「練習でも言ったことなんですけど、とにかくこの部活を途中で辞めないでほしいということですね。独特な組織なのでやりたくないことをやらないといけないことも多いんですけど、それをやってみた先に何かがあるはずなので、そこに少しの期待をかけてとりあえずやってみようというポジティブな精神を持ってほしいです」
――同期の皆さんへもお願いします。
「4年間の中で家族よりも長い時間を過ごしているかもしれない人たちなので、この関係が卒業してからも続いてくれるとうれしいです」
――当日に向けた意気込みをお願いします。
「当日、色々と慌ただしくなるとは思いますが、全てのお客さまと全ての団員が満足して終われるように頑張ります」
――ありがとうございました。
[中野拓土]
関連記事
RELATED ENTRIES