全勝対決制せず 帝京大に黒星/関東大学対抗戦

2021.11.21

 フィジカルの強い帝京大に対して粘り強いディフェンスを見せたが、関東大学対抗戦(以下、対抗戦)初の黒星となった。前半、自陣でプレーする時間が多かった明大。前半は得点をすることはできず、帝京大に2トライを許し0―14で前半を折り返す。後半は前半の反省を生かし、明大らしいプレーを見せる。後半開始早々に明大がトライ。しかしそこから得点を決めることはできず。後半は相手をノートライに抑えるも、点差は縮められず7―14で帝京大に今年度2度目の敗北を許した。

 

◆11・20 関東大学対抗戦(秩父宮ラグビー場)

▼対帝京大戦

 明大7{0―14、7―0}14帝京大〇

 

 「自分たちの時間をつくれなかった」(フッカー田森海音・政経4=長崎北陽台)。前半はフィジカルを強みとする帝京大に押され、ボールを持つ時間が少なかった明大。先制点を決めたのは帝京大。前半13分、自陣22メートルラインで明大がノックオン。相手ボールのスクラムから外側の空いたスペースにキックパスでつなげられトライを許してしまう。さらに26分、ハーフウエーライン付近での相手ボールのラインアウトからキック合戦になるも、相手にビッグゲインを許しそのままトライ。その後、明大は得点を決めることができず。0―14で前半を折り返す。

 

 「もっとボールを回して、自分たちのアタックをしよう」(左ウイング石田吉平・文3=常翔学園)。前半から一転、明大らしいプレーが見られた後半。後半2分、敵陣22メートルラインでのラインアウトからオーバーボールをスクラムハーフ飯沼蓮主将(営4=日川)がキャッチ。「オーバーボールで相手の不意を突いたサインプレーだった」(左ロック山本嶺二郎・法2=京都成章)。飯沼から石田にボールを回し、ゴールライン前まで迫る。FW一体で押し込み、最後は右プロップ大賀宗志(営3=報徳学園)がトライ。「FWとBKで連携してあのエリアまで持っていくことができた」(大賀)。ゴールキックも成功させ、7―14となり1トライ差に縮める。その後、相手のペナルティーからゴールライン前まで迫る場面などもあったが、なかなかチャンスをモノにできず。ロスタイムは1分。自陣10メートルラインでの相手ボールのラインアウトをスティール。パスを回していき、徐々にラインを上げていく。しかし、石田から右ロック武内慎(商3=石見智翠館)へのパスがつながらず。「悔しかった」(武内)。ラストワンプレーを得点につなげることはできず、ここで試合終了。7―14で帝京大に敗北した。

 

 「チャンスに乗り切れなかったことが敗因」(飯沼)。今試合、トライのチャンスの場面はあったものの、その波に乗り切れず。「仕掛けようという気持ちが強すぎた」(大賀)。スクラムではアーリーエンゲージの反則を取られるなど、取り急いでしまう場面も。「チャンスをモノにするのがチームの強み。それをできなかったのが今回の課題」(田森)。次戦は伝統の明早戦。今回の黒星を確実にモノにし、早大との対抗戦最終戦に臨む。

 

[宇野萌香]

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