
流経大に逆転負け 史上初の3連覇を逃す/関東大学1部リーグ
リーグ戦最終戦、勝てば優勝となる大一番。今節の相手は駒大とともに優勝争いに食い込んでいる流経大。藤原の先制点でリードするも、後半に2失点。懸命に逆転を試みるもそのまま試合は動かず3位でリーグ戦を終えた。
「前半はいいサッカーができていた」(石井)。開始早々の流経大の猛攻を耐えしのいだことで試合の主導権を握った前半。立て続けに裏を狙われ、開始4分で2本のCK(コーナーキック)を献上するなど危険なシーンもあった。しかし、石井を始めとした守備陣が全力で死守し危機をくぐり抜けると今度は明大のターン。佐藤恵のドリブル突破や太田のヘディングシュートを皮切りに得点の匂いを醸し出す。そして迎えた42分、杉浦のスルーパスに反応した藤原が相手DF2人を置き去りにしてフィニッシュ。「自分の仕事をしてやるという気持ちで仕留めた」(藤原)。優勝に王手をかける先制点を挙げ、前半を折り返した。
後半も前半同様、入りから相手に攻め込まれたが「耐え切ることができなかった」(石井)。青嶋が2度のファインセーブで得点を阻むも、48分に悲劇が起きた。CKからのこぼれ球を佐藤響(流経大)がゴール右隅に突き刺し試合は振り出しに。優勝の可能性が大きくなり火が付いた流経大の勢いを止めることはできず、74分に追加点を許してしまう。逆転された後も明大イレブンは諦めずにゴールに向かったが、そのまま試合が動くことはなく試合は終了。史上初の3連覇を成し遂げ、八幡山にトロフィーを持ち帰る夢は惜しくもかなわなかった。
優勝することはできなかったものの「選手たちは4年生を中心によく頑張っていた」(栗田大輔監督)。目標は1部リーグ残留が妥当だと考えていたという監督の下馬評を覆し、3位に輝いたのは紛れもなく普段の努力のたまもの。12月に控えている全日本大学選手権は4年生にとっての集大成。「死に物狂いで勝ちに行く」(藤原)。有終の美を飾り、悔いを残さぬようチーム一同全力で残り1カ月を駆け抜ける。
[新津颯太朗]
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