
全員でつかんだ大金星 インカレ出場決定!/インカレチャレンジマッチ
勝てばインカレ出場、負ければ引退の1発勝負の大一番。相手は春季トーナメント戦で惜敗を喫した神大。試合はシーソーゲームで進み、第4Q残り10.3秒で3点ビハインドの展開。絶体絶命のピンチを救ったのは田邉太一(情コミ2=福岡大大濠)だった。土壇場で同点となる3Pを決め、延長戦に。 最後は気持ちの強さで流れを引き寄せると、見事にインカレへの出場権をつかんだ。
◆11・11 インカレチャレンジマッチ
▼11・11 神大 (横浜国際プール)
〇明大84{15―15、20―13、16―21、15―17、18―9} 75神大
スターターは、PG常田耕平(政経4=正智深谷)、SG吉村公汰(営3=土浦日大)、SF田邉、PF中村吏(法4=正智深谷)、C溝口月斗(国際4=東海大札幌)。
気持ちの強さを体現した一戦となった。序盤は両者一歩も譲らぬ展開が続くも、徐々に得点を重ね、35―28とリードした状態で前半戦を折り返す。そのままの勢いに乗っていきたいところだったが、勝利の女神はそう簡単にほほえんでくれない。1部リーグで戦ってきた意地を見せつけられる。後半戦は相手のペースに飲まれ次第に点差が縮まっていき、第4Q前半でついに逆転を許してしまう。
残り40秒を切り3点を追う展開。それでも「気持ちが強い方が勝つ」(常田)。最後の1秒まで諦める人は1人としていなかった。リバウンドを奪うと必死につなぎ、シュートチャンスを狙う。試合は残り10.3秒。田邉が放った渾身のシュートは綺麗な弧を描きゴールへと吸い込まれ、同点となる3Pに。「奇跡」(常田)。全員の気持ちがボールに乗り移ったような起死回生のシュートとなった。その後、勝負の行方は延長戦へ。「最後は4年生を信じて託す」(斉藤HC)と4年生を4人起用。一度勢いづいたチームは誰にも止められない。流れに乗って得点を重ねると、84―75でブザービート。見事な大金星を飾った。試合が終わった瞬間には選手は皆抱き合い、常田主将の目には涙も見えた。
「本当に選手がよく頑張ってくれた」(斉藤HC)。何度ボールを奪われても倒されても食らい付く。まさに気持ちと気持ちのぶつかり合いの中、つかんだ大勝利。「自信を持って良い」(常田)と次のステージであるインカレへ向け、手応えは十分だ。まだまだ明大の快進撃は終わらない。
[宮本果林]
試合後のコメント
斉藤HC
――試合を振り返っていかがですか。
「春にトーナメント戦で負けてしまい、そこからある意味神大さんのおかげでここまで成長できた部分もあります。なので何としてでも勝ってインカレに出たいという気持ちで選手も僕も準備して臨みましたが、1部で経験してきた選手たちだからこそなかなかうまくいかなかった部分もありました。ですが、僕らも2部で11連勝してその中で成長してきたので、不思議とベンチにいてまだどうせ追いつけるだろうという気持ちがありました。4年生が延長戦に入ってから『ここからは気持ちだ』と言ってくれて、本当に体現してチーム全員を鼓舞してくれました。本当に選手たちが良くやってくれたという気持ちでいっぱいです」
常田
――試合を振り返ってみていかがですか。
「もう奇跡です。田邉のあの最後の3Pは奇跡です。ただ、あのようなシュートを生み出すだけの準備はしてきましたし、2部との戦いの中でも皆が1つの勝ちに貪欲になって、それに対して皆が色んな準備をしてやってきました。皆で決められた1本だったと思います」
――コート内での鬼気迫るような声出しが印象的でした。
「気持ちでプレーは変わると思います。このインカレチャレンジマッチにおいては、本当に一発勝負ですし気持ちが途切れた時点で負けると思います。インカレに関してもそうです。とにかく気持ちで1つのプレーが変わるのだったら、その気持ちを入れるスイッチや声掛けというのは自分がやればいいですし、そういうのは意識してやっています」
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