1年生岩井が3位入賞!/全日本学生選手権

2021.11.12

 山口県に舞台を移して行われた全日本学生選手権(以下、インカレ)の3、4日目。各階級の男子グレコローマンスタイルと女子が行われ、明大からは63キロ級の三井潤(法2=鹿島学園)、87キロ級の岩井知史(文1=前橋西)、97キロ級の道免陸哉(文4=三次)、女子72キロ級の福島宇美(営4=安部学院)が試合に出場。岩井は1年生ながら3位に入り、表彰台に上がる快挙を成し遂げた。

 

◆11・4~5 全日本学生選手権(キリンビバレッジ周南総合スポーツセンター)

[男子グレコローマンスタイル]

▼63キロ級

 三井――ベスト8

▼87キロ級

 岩井――3位

▼97キロ級

 道免――1回戦敗退

[女子]

▼72キロ級

 福島――1回戦敗退
 

 「力がすごく強かったが、地道に前へ出た」。初戦の2回戦で岩井は相手のパワーの強さに苦しみながらも屈することなく前に出る。この姿勢が功を奏し、第2P開始13秒で外に押し出し、ポイントを奪う。このプレーで相手が負傷し、棄権となり大学初勝利をつかんだ。続く3回戦では、第1P開始からわずか16秒で相手の体を返し2点を奪うと、その優位な体勢からローリングなどで得点を立て続けに取り、一気に5得点。「グラウンドが取れたことが大きかった」。その後相手に4点を返されてしまうも1分37秒に相手を場外に出し、第1Pを6―4で終える。第2Pでは相手に得点を与えることなく4点を追加し10―4の勝利を収め、準決勝進出を決める。

 

 準決勝の相手は強豪・日体大の宮本。「すごく強いと思っていたが力負けはあまりしなかった」。手応えを感じると果敢に攻める。第1P開始32秒、頭を押さえられるも相手の腕を取り、投げを決めて2点を取る。さらに、場外際での競り合いで相手を押し出し、合わせて3点を先制。その後、2点を取られるも第1P終了間際に相手の反り投げに耐えて上に乗る。このプレーで2点を取り、6―2で折り返し試合を優位に進める。「勝てるかもしれないと思った」。しかし、第2P開始50秒、両脇を差されると動けなくなり、パッシブを取られる。その後、グラウンドの攻防で両肩を付けられフォール負け。「もう少し攻めることができれば良かった」。優位に試合を進めていただけに惜しい敗戦となった。

 

 1年生にして3位という好成績を残し、表彰台に登った岩井。「正直うれしい気持ちはあるが、準決勝は勝ちたい試合だった」。喜びとともに悔しさも残ったが、今大会の健闘が岩井に確かな自信を与えたことは間違いない。新星のこれからに注目だ。

 

[廣末直希]

 

試合後のコメント

岩井

――今大会はどんな目標をもって臨みましたか。

 「大学に入って試合で1度も勝てていなかったので1回戦は勝ちたいと思っていました」

 

――今大会の収穫を教えてください。

 「1日目の1、2試合目では強引に技を掛けにいき、逆に取られる場面もありました。2日目は修正して地道に攻めていきリードを奪うことができたので様子を見ることも大事だと分かりました」

 

――今後の意気込みを教えてください。

 「準決勝でも力の差はないように感じることができたので、次も入賞できるように頑張っていきたいです」

※写真は明大レスリング部提供