筑波大に敗北 ベスト8で姿を消す/全日本学生選手権

2021.11.09

 ベスト4を懸けた試合は筑波大との対戦。前半を6点ビハインドで折り返し明大は後半での逆転が勝利への絶対条件となった。しかし、後半も相手のペースに圧倒され20-28で敗戦し涙を流した。

 

◆11・6〜10 全日本学生選手権(小瀬スポーツ公園体育館他)

▼11・8 対筑波大戦(小瀬スポーツ公園体育館)

 明大20{8―14、12―14}28筑波大○

 

 対戦相手は一昨年も準々決勝で対戦し敗れた因縁のある筑波大。「リベンジを果たしたい」(高橋海主将・営4=法政二)と強い気持ちで試合に臨んだ。しかし、そんな気持ちとは裏腹に開始1分で先制点を許してしまう。その後もシュートのミスが相次いだ他、退場者を出してしまい流れに乗れず8―14で前半を終えた。

 

 勝負の後半。高橋の幾度ものスーパーセーブと4年生の平井龍斗(農4=氷見)や千葉海斗(法4=洛北)の得点で一時は2点差にまで迫る。だが筑波大は簡単に倒せる相手ではなかった。「セットオフェンスで点が取れるバランスの良いチーム」(櫻井睦哉・商4=藤代紫水)に4連続得点を許すなど勢いにのまれていく。そして、反撃も全く及ばず28―20で無念のブザーが鳴り響いた。

 

 新型コロナウイルスの影響で限りある大学での4年間のうち2年は活動の制限や大会の中止が相次いだ。それでも前を向き、一丸となって戦い成長してきた明大ハンドボール部。ここで終わりではない。先輩の悔しい思いは後輩が来年、再来年で晴らしていく。明大の明るく輝かしい未来へ。後輩へとバトンが渡された。

 

[堀純菜]

 

試合後のコメント

加藤良典監督

――試合を振り返っていかがですか。

 「昨日一昨日と良い形で勝ち切って今日もその勢いで勝ち切りたかったのですが、チーム力として相手の方が上だったなというのが今日の感想です」

 

――監督から見て4年生はどんな学年でしたか。

 「今の4年生は自分が監督就任1年目の時に高校3年生で、自分が優勝するために高校生の大会とかに足を運んで自分の目で見て集めてきた選手だったので、本当に思い入れのある選手たちでした。しっかり4年間ハンドボールをやってくれて最後はチームをまとめてくれたので本当にチームに大きな財産を残してくれたかなと思います」

 

高橋

――後輩へメッセージをお願いします。

 「今日負けてしまってかなり悔しい思いをして涙を流している選手もいて、そういった悔しかった気持ちを生かして、一日一日を過ごしてほしいなと思います」

 

大畠洋斗(政経4=法政二)

――4年間を振り返っていかがですか。

 「1年生から試合に出ていましたが2年生になってさらに活躍することがなかなかできず、そんな中で3年生ではコロナ禍になってしまいました。大学で成長できた気がしないまま4年生になってしまい、春季リーグも結局コロナ禍でなくなってしまって、不安なまま迎えた4年生の最後でした。4年生みんなで自分だけの力でやろうとしないで周りの力を借りて何とか勝とうと思ったのですが、最後はコートに立てずとても悔しいです」

 

櫻井

――今後のチームに期待することは何ですか。

 「来年以降のチームはやはりリーダーシップを取れる選手があまりいないと思うので、リーダーシップを取る人を中心としてみんなでまとまってその選手にしっかりと付いていくようなチームにならないといけないと思います」