
慶大に大差で勝利 ジュニア選手権3連勝を飾る/関東大学ジュニア選手権
3戦目を迎えた関東大学ジュニア選手権。対するは先日の関東大学対抗戦(以下、対抗戦)でも対戦した慶大。試合序盤からいい流れをつくり3連続トライを奪うも、残り10分で2トライを献上。後半ではミスから得点を奪われてしまう場面もあったが奮闘し、最終スコア48―20で下した。
◆11・7 関東大学ジュニア選手権(会場非公開)
▼対慶大戦
○明大48{19―10、29―10}20慶大
対抗戦に続き慶大を制した。火ぶたを切ったのは前半17分。「ディフェンスやブレークダウンで引かないようにしていた」(ゲームキャプテン・左センター齊藤誉哉・文3=桐生一)。敵陣22メートルライン付近でのマイボールのラインアウトからそのままモールで押し込みフッカー紀伊遼平(営3=桐蔭学園)がトライを奪う。このプレーを皮切りに明大は勢いを付ける。24分、敵陣22メートルライン付近でのマイボールラインアウトから右に展開。「シークエンスで決めていたプレーだったので取れて良かった」(左ウイング原口虎太郎・商3=東福岡)。最後は後ろから勢いよく抜けた原口がグラウンディングを決めた。続く26分では、スクラムハーフ萩原周(商2=大阪桐蔭)が持ち出し、パスを受けた右ウイング安田昂平(政経1=御所実)がゲイン。そこから徐々にアタックラインを上げ、敵陣22メートルライン付近でフルバック金昂平(政経1=大阪朝鮮)がパスダミーで相手の意表を突いて抜け出し、見事トライを挙げた。怒涛(どとう)の攻めで3連続トライを奪ったが、その後は相手の好プレーと明大のミスにより2連続トライを献上。「うまくゲームしきれなかった」(紀伊)。残り10分で差を詰められ、前半は19―10で折り返す。
得点を突き放したい後半。開始2分にゲームは動く。敵陣22メートルライン付近のマイボールスクラムを起点に攻撃し、最後は小澤翔(情コミ4=桐蔭学園)が押し込みトライを決める。「追い上げられている中できちんと自分たちのアタックで取り切れた」(紀伊)。その後もすぐに得点を挙げるものの、自分たちのミスから慶大に2トライを奪われる。41-20で迎えた試合終盤。ハーフウエーラインの明大ボールでのスクラムから竹ノ内駿太(政経4=長崎南山)が自ら持ち出しアタックラインを上げる。ゴール前でFW陣がパスをつなぎ、最後はナンバーエイト松本光貴(商2=明大中野八王子)がトライ。「ブラインドサイドが前半から空いていたように見えたので、そこをしっかり突けた」(松本光)。なかなか思うように進まない場面もあったが、最後まで粘り慶大を下した。
大差での勝利となった今試合。だが、慶大によるターンオーバーなどから得点される場面が目立ち「あまり(試合)内容も良くなかった」(齊藤)。白星を挙げるも、満足のいく試合ではなかったもよう。ジュニア選手権も残るはあと一戦。次戦の相手となる帝京大はFWのプレーに定評があるチームだ。セットプレーやブレークダウンの部分が勝負の鍵となってくる。全戦勝利を収め対抗戦3連覇に向けてチームを勢い付かせることはできるのか。本番はまだまだこれからだ。
[安室帆海]
試合後のコメント
齊藤
――今試合のために練習で力を入れた部分を教えてください。
「Aチームの試合から準備をする期間短く難しかったのですが、一人一人がレッグドライブをして一人一人がボールキャリーを力強くいけば明大のペースになると思っていたので、そこをやりました」
――慶大の警戒していたプレーを教えてください。
「慶大は昔からディフェンスやブレークダウンが強いので、そこで引かないようにしようと思っていました。うまくできた部分もあったのですが、まだまだ相手にブレークダウンのところでボールを取られたりしたので、そこは修正が必要だと思います」
紀伊
――慶大と対戦していかがでしたか。
「予想していたこととはいえ、慶大のプレッシャーがすごかったです。特にフェーズの中でのFWのアタックがプレッシャーを受けていたので、そこで前半うまくゲームをし切れなかったところや、ブレークダウンでターンオーバーされてしまう場面がありました。そこは修正していかなければならない部分だと思います」
――次戦への意気込みをお願いします。
「対抗戦に出るにしろ、ジュニア選手権に出るにしろ、次の相手は帝京大です。(帝京大は)一番強い相手だと思うのでそれに向けて準備することと、いつどのタイミングで出てもチームに貢献できるように頑張りたいです」
松本光
――個人のテーマを教えてください。
「ナンバーエイトだったのでFWとして接点が抜けないようにコリジョンで勝つという部分を意識しました」
――ハーフタイムでは何を話されましたか。
「FWは特にセットプレーの部分でのブレークダウンとラインアウトのところでどのように修正するかということを話しました」
原口
――試合を振り返っていかがですか。
「前半明大のやりたいことができず、慶大のディフェンスに苦しみました。コーチに言われたことを完全に修正できたわけではないですが、最終的にダブルスコアくらいで勝ったので良かったです」
――トライシーンを振り返ってください。
「自分で持っていって決めたトライではなく、みんながフォローしてくれてトライを決めることができました。なので、あまり自分で取った感はないです」
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