インカレが開幕 悔しい結果で個人戦を終える/全日本学生選手権

2021.11.06

 学生横綱を決める全日本学生選手権(以下、インカレ)が、2年ぶりに有観客で行われた。初日は個人戦。明大からは5選手が出場し、神歩武(政経2=埼玉栄)が1次予選を突破するも決勝トーナメントへは進めず。悔しい結果で1日目を終えた。

 

◆11・6〜7 第99回全国学生選手権(大浜公園相撲場)

▼個人戦予選1次トーナメント

 甲斐丈一郎(政経1=文徳)――1回戦敗退

 太治裕真(農4=報徳学園)――2回戦敗退

 松村将伍(政経3=向の岡工)、八幡莉玖(政経4=新潟海洋)――3回戦敗退

▼個人予選2次トーナメント

 神――1回戦敗退

 

 最初に登場したのは主将・八幡。「がちがちになっていた」(八幡)と2回の待ったが入りなかなか立ち合いが合わない。3回目で取り組みが始まると、序盤は互いに押し合い譲らぬ攻防に。最後は土俵際で押し切って勝利し、幸先の良いスタートを切った。次に1回戦に登場したのは甲斐。「まわしを取れなかった」(甲斐)。序盤から攻撃を仕掛けるも、相手に右まわしを封じられ寄り倒し。期待のルーキーは1回戦で姿を消すこととなった。

 

 続く2回戦。松村、神が立ち合いから押し切る相撲で連勝を飾る。このまま続きたい太治だったが「思い通りに体が動かなかった」(太治)。体格差のある相手に立ち合いでは張り合うも、最後は引かれて突き落とし。悔しい敗退となった。2回戦の最後には八幡が登場。「自分の相撲が取れた」(八幡)と良い形で3回戦へとつないだ。

 審判が変わって3回戦。松村が最初に登場するも、立ち合いでまさかの相手が左側へ体をかわし変化。「全く対応できなかった」(松村)と悔しさをにじませた。2回戦では相手を圧倒した八幡も、序盤は張り手で押すが「足がそろってしまった」(八幡)。突き落としで倒され、3回戦で敗れた。

 一方の神は、1次予選では圧巻の相撲を披露。「体が動いていた」(神)。2次予選へ駒を進めるも「立ち合いで消極的になった」(神)。相手を攻め切れず、明大の個人戦での戦いが終わった。

 

 泣いても笑っても、翌日の団体戦で4年生は引退。「最後は笑って終わりたい」(八幡)。序盤から〝前へ〟の姿勢を貫く明大の相撲で、悲願のインカレ制覇を成し遂げる。

 

[野口優斗]

 

試合後のコメント

守重佳昭監督

――本日の試合を振り返っていかがですか。

 「やはり難しいなというところです。もう少し行けると思っていたのですが、力を出し切れず負けてしまったと思います」

 

――今年度はどのようなチームでしょうか。

 「主将の八幡や4年生が稽古場で一生懸命やって、引っ張られるように下級生が頑張るチームです。昨年度はあまり稽古をできませんでしたが、稽古内容的にも戻ってきてインカレに臨めるので、やってきたことを全部出してほしいです」

 

八幡

――今回意識していたことはございますか。

 「この大会で最後なので、いつもの稽古通りに前に出る相撲を意識していました」

 

太治

――インカレに向けて取り組んだことなどはございますか。

 「大会の3カ月くらい前から全部員で意識を変えて、番数を増やして練習してきました。各自の技術であったり、体の面でも大きくなっていると思います」

 

松村

――立ち合いから前に進む相撲が印象的でした。

 「前までは組み相撲だったのですが、今は頭を突き出して低い姿勢で攻める相撲をやっています」

 

――1次予選は圧倒的な相撲でした。

 「前に攻めていこうと意識してできたのが良かったと思います」

 

甲斐

――団体戦への意気込みをお願いします。

 「4年生に花を持たせるべく自分が1点を取ってきて、チームに勝利をもたらしたいです」

(写真は立教大学提供)