
高い壁を崩し切れず 東海大に敗戦/秋季関東大学1部リーグ戦
オープン戦のリベンジとはならなかった。最終戦の相手は東海大。第1セットを先取し好スタートを切るも、第2セット以降を連続で取られ逆転負け。傾いた流れを断ち切ることができず、リーグ最終戦を悔しい敗戦で終えた。
◆10・2~31 秋季関東大学男子1部リーグ戦(会場名非公開)
▼10・31 対東海大戦(会場名非公開)
明大1{26-24、22-25、21-25、21-25}3順大○
<スターティングメンバ―>(ローテーション順)
ОH工藤有史(政経2=清風)、MB安井恒介(政経3=市立尼崎)、ОP金田晃太朗(政経1=駿台学園)、ОH松本大翔主将(法4=埼玉栄)、MB三輪大将(政経4=高川学園)、S神園洋(法3=札幌藻岩)、Li武田大周(商2=松本国際)
試合の流れを左右する第1セット。序盤は東海大の高いブロックにスパイクを阻止されリードを許す展開に。しかしそんな悪い流れを断ち切ったのは工藤だった。相手ブロックを突き破りスパイクを決めると、ブレイクで逆転。その後はサイドアウトを繰り返し、第1セットはデュースまでもつれる。25-24で迎えたラストプレー。長いラリーの末、またしても決めたのは工藤。アタックを相手ブロックの手に当て、ボールを外に。工藤の活躍が光り、幸先よく第1セットを先取した。
流れに乗りたい第2セット。互いに譲らぬ攻防が続き、16-15で中盤を迎える。しかし「プレーの切り替えが遅くなった」(工藤)。長いラリーで失点を許すと、流れを切れぬまま5連続失点を許す。安井のスパイクで断ち切るも広がった点差を縮めることはできず、第2セットを落とした。残りのセットで反撃を試みるも「途中から相手の流れでいかれてしまった」(工藤)。一度傾いた流れは簡単には戻らず続く第3、4セットも落とし逆転負け。東海大の高さのあるブロックを崩すことはできなかった。
リーグ戦を6位で終えた明大。「コンビネーションを勉強していかなければいかない」(鈴木康時監督)。リーグ戦を戦う中で明らかとなった課題。しかし、安井がBブロックのベストスコアラー賞とスパイク賞の二冠に輝くなど躍進もあった。今回出た課題と向き合い、1カ月後のインカレでのメダル獲得を目指す。
[野口優斗]
試合後のコメント
鈴木監督
――リーグ戦を通して見えた課題はございますか。
「サーブレシーブもそうですけど、やはりコンビネーションですね。センターの2人(三輪と安井)に頼り切ってるトス回しでは厳しいです。もう少しバリエーション増やしたりしていかないと、上位のチームには勝ち切れないというのが正直なところですね」
――インカレに向けてカギを握る選手を教えてください。
「セッターですね。神園がしっかりとトスを上げ切ればもう少し回るだろうなと思います」
工藤
──今試合で良かったところはございますか。
「ディグ、ディフェンスというのを春から言い続けてきて、良くなった訳ではないですけど、徐々にボールが簡単に落ちなくなっているのは収穫だと思います」
──リーグ戦を振り返っていかがですか。
「チームとしては、出だしは良かったです。しかし、今日みたいに負けてしまう試合というのは、途中で流れを持っていかれてしまうというのがあるので、中盤競っているときに自分たちから崩れないようにしないといけないと思います」
武田
――今試合で見えた課題はございますか。
「勝負どころの場面で雑に扱ったりして思うようなプレーができないことが結構あったので、勝負どころでの1本の精度が大事かなと思います」
――インカレに向けての意気込みをお願いします。
「去年自分は出られてなくて、その2年分の力も込めて勝ちたいというのと、メダルを1回くらいは取りたいと思っているので、取れるように頑張りたいです」
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