対抗戦4連勝 筑波大に攻守で圧倒/関東大学対抗戦

2021.10.25

 FWで相手を圧倒し、対抗戦4連勝を飾った。開幕3連勝で迎えた4戦目の相手は筑波大。前半、ラインアウトからの攻撃を軸に前半だけで4トライ24得点を奪う。後半も攻撃の強さを見せつけ、最終スコア53―14と攻守で相手を寄せつけなかった。

 

10・24 関東大学対抗戦(セナリオハウスフィールド三郷)

対筑波大戦

 〇明大53{24―0、29―14}14筑波大

 

 狙い通りの試合展開だった。「筑波大は前半の入りが強いのでリアクションではなくアクションしていった」(スクラムハーフ飯沼蓮主将・営4=日川)。前半6分、ゴールライン手前でのラインアウトからモールを組み、相手を勢いよく押し込むと、最後は左ロック山本嶺二郎(法2=京都成章)が抜け出してグラウンディング。「FW全体が共有していた思い通りのトライだった」(山本嶺)。前半13分にもゴールライン手前でのラインアウトモールを押し込むと最後はフッカ―田森海音(政経4=長崎北陽台)がトライ。その後もラインアウトを起点とする攻撃で2トライを奪った。「FWからという意識が強かったので準備してきたプレーができた」(田森)。前半はFWがセットプレーでの強さを見せつけ、計4トライ24得点を決めた。

 

 後半も明大が試合を優位に進める。後半7分、ゴールライン付近のラインアウトからモールを作るとモールが崩れかけた絶妙なタイミングで右フランカー福田陸人(法4=国学院栃木)が抜け出してトライ。しかし、12分に筑波大に得点を許してしまう。それでも明大は直後の13分、ハーフウエーライン付近から齊藤誉哉(文3=桐生一)が大きくゲイン。その後ラックからパスをつなぎ、最後は右センター江藤良(文4=報徳学園)がトライを決めた。しかし、その後なかなか得点を決められない時間が続く。試合が動いたのは35分。敵陣22メートルラインの相手ボールのスクラムで反則を誘う。ゴールライン手前からのラインアウトを獲得するとモールで一気に押し込み、紀伊遼平(営3=桐蔭学園)がゴールラインを割った。36分には、スタンドオフ伊藤耕太郎(商2=国学院栃木)が敵陣10メートルライン付近中央から空いていた右サイドのスペースにキックパスをし、左ウイング松本純弥(政経4=佐賀工)に渡ってトライ。44分にも同様の形で今試合が復帰戦となった雲山弘貴(政経4=報徳学園)からのキックを松本純がキャッチし、得点につなげた。「いいコミュニケーションがトライにつながった」(松本純)。後半は筑波大に2トライを許したものの、明大の攻撃が機能し、最終スコア53―14で快勝した。

 

 スクラムで反則を誘う場面やラインアウトモールから4本のトライを奪うなどFWの強さが光った。「明治の強みのクイックテンポのラグビーができた」(飯沼)。春から積み上げた基礎の部分に立ち返り本来の力を取り戻した明大。「今日勝てたことは自信になる」(大石)。次戦は昨年度の対抗戦で敗北している慶大との対戦。価値ある1勝を自信に昨年度の借りを返す。

 

[廣末直希]

 

試合後のコメント→