試合後コメント(筑波大戦)/王座出場校決定トーナメント(女子)

2021.10.25

 全日本大学対抗王座決定試合(以下、王座)の3位校を決める団体戦。今回は筑波大戦(女子)後のインタビューをお送りします。

上原真吾監督

――今試合で4年生は引退です。

 「本当に4人は絶妙なバランスでした。稲葉(あす果主将・国際4=野田学園)と吉田(明日香・政経4=四日市商)もそうですが、二宮(未歩・商4=明大中野八王子)と林(花連・政経4=明大明治)がいることで4人の力が倍増したと思います。4人の誰かが欠けたら違いました。公務員試験で林がいなかった時期もありましたが、しっかり合格して帰ってきて、素晴らしいです。4人でないと後輩たちも付いてこなかったと思います。下級生たちを引き出してくれました、一般生の2人には本当に感謝をしています。献身的なサポートと時には厳しく言ってくれるので僕らスタッフは本当に助かりました。人数が少ない分、密になりやすい中で、よくバランスを取ってくれました。下級生の仕事も率先して4年生がやってくれる、全員で戦うという精神を教えてくれました。彼女たちが1年生からやってきてくれて、この4年生たちがいてくれたことが財産です。頼りなる先輩でした」

 

――試合の振り返りをお願いします。

 「正直チャンスはありましたし、確実に勝てる要素はありました。逆にいうとそこを取り切れないところ、筑波はそこを取り切ってくる一歩踏み出せる勇気がありました。ダブルスから始まって、シングルスも同じ形でした。片鱗(へんりん)は見せましたが、勝ち切るにはあと半歩足りませんでした。筑波は高校時代から優勝経験者で2セット目からのギアの上げ方がうまかったです。セットオールになると2セット目取った方が有利です。ファーストを落としても冷静かつ気をぐっと上げてきましたが、うちはふわっとしてしまいました。ゲームでボレーを決め切れない、動けない場面があり、最初の2ゲームが勝負を分けました。勝っているのにお葬式みたいになっていました。最後変わった時は遅かったかなと思います。最後ドライブできなかったことが残念です」

 

竹本萌乃(政経3=高松北)

――今大会を振り返っていかがですか。

 「個人としては、自信を持っていいのかなと思いましたし、だからこそこの前の慶應戦で負けてしまって今でも悔しいです。自信がついていい形になっているからこそ、ここで緩めずにしっかり誰よりも練習することを頭に入れて成長していきたいです」

 

――今後の意気込みをお願いします。

 「あす果さん(稲葉)たちもそうですし、ずっと続いている1部に残れていて、負けてはしまいましたが、チャンスはあると今回のリーグ戦でとても感じました。絶対自分たちの代で王座に行くというのを次の練習からでも思いながら、練習していきたいです。個人としては夏関の予選を勝ち上がって、単複ともにベスト4に入れるようにしたいです」

 

徳安莉菜(文2=野田学園)

――試合の振り返りをお願いします。

 「前に一度だけ対戦したことがあって、その時は手も足も出なかったですが、今自分がやれることは出せたかなという試合でした。自分がアップしている時にチームが負けてしまって、やはりチームが負けて悔しいという気持ちが強くて、最初はそっちに気が取られてしまって、自分の試合になかなか集中できなかったです。でも出られるけど出られない選手もいると思って、その人の分までとは言えないですが、自分がこんな変なプレーをしては、せっかく出してもらったのに失礼だなと思いました。そこから気持ちを切り替えて、自分のプレーができたと思います」

 

――4年生に伝えたい思いはありますか。

 「自分はすぐに問題を起こすし、本当に問題児で、どうしようもないですが、そんな自分でも見捨てないで一緒に頑張ろうと背中を押してもらって、とても温かい先輩で本当に感謝しかないです。チームに1勝を持ってこられなかったことはすごく申し訳ない気持ちでいっぱいです。次はチームに1勝を持ってこれるような選手になるので、来年も見にきてもらって、1勝するところを見てもらえたらいいなと思います」

 

南口亜美(国際2=野田学園)

――4年生はどういった先輩でしたか。

 「4年生は本当に頼りになるという言葉がぴったりな4人で、コート内でもコート外でもいつも後輩を気に掛けてくださいました。うまくいかないときも励ましてくれて、突き放されたことは1回もないですし最後まで、付き合ってくれるというか、寄り添ってくれる先輩方で、本当に大好きな先輩です。4年生が残してきてくれたものを、今度は王座に行って王座優勝するという形で恩返しできたらなと思います」

 

吉田華菜子(法2=仁愛女子)

――デュースの場面は取り切るシーンがよく見られました。

 「今までリーグ戦の前は、そこまでは行くがいつも落としてしまって、流れに乗れそうで乗れなかったという感じでした。本当に1ポイントしかないので、そこは引かずにやること決めて、しっかり相手に向かっていこうというのを話してやっていたので、そこで取れたことはすごい流れにも乗っていけたし、自分たちの自信にもつながった試合だったかなと思います」

 

――今後に向けて一言お願いします。

 「私は今回単複3試合とも出させていただいて、いろいろなことを学んだし、経験させてもらいました。やはりこれを生かしていかないといけないし、夏関はまたここでダブルスを組むので、今回見つかった課題をここで終わらせないようにしたいです。夏関やそのあとも試合とか続くので、しっかりと良かったことはもっと伸ばしていけるように、悪かったところはしっかり修正して、次の試合に臨めるようにしていきたいですし、まずは夏関なので、夏関で単複上位に食い込んでいけるように頑張っていきたいと思います」

 

鈴木渚左(国際1=野田学園)

――今試合を振り返っていただけますか。

  「あまり自分が得意ではないタイプの相手で、最初のセットも相手のプレーをされてしまって、そこからチェンジングペースでリズム変えながら、自分のテニスに持っていこうとしました。あと少しの勇気が出なかったり、あと少しのところでサーブから行けなかったりすることが多かったので、そこが今回の試合で気付いた課題です。自分はラリーでの駆け引き、相手との駆け引きするのが好きですが、駆け引きする前に前に入られて、エースのボールを打たれてしまいました。自分もそこで引いてしまったので、引かないで前のプレーをできれば良かったですが、今回はできなかったです」

 

[田中佑太、仁科せい、萩原彩水]