
これぞ〝栗田マジック〟 交代選手の活躍で順大に逆転勝利/関東大学1部リーグ
残り3試合となり佳境を迎えているリーグ戦。21節の相手は、前期の対戦では終了間際に追い付かれ引き分けに終わった順大。先制され苦しい展開になるも交代策が見事に的中。途中出場した選手のゴールで逆転勝利を収め、3連覇に王手をかける、大きな勝ち点3を手にした。
U-22日本代表に選出されたFW佐藤恵允(文2=実践学園)を欠く明大は前節同様4―4―2を採用。中盤には「簡単にボールを失わず、ボールを動かせる」(栗田大輔監督)西矢を起用し試合に臨んだ。試合はCK(コーナーキック)から先制を許し、1点ビハインドで前半を折り返す。
(写真:ファーストタッチでゴールを奪った鷲見)
まさに〝栗田マジック〟。途中出場の2人が見せた。まずは52分、CKのチャンスから太田のヘディングはポストに嫌われたが、直前に交代で入ったルーキー・鷲見がこぼれ球を押し込む。「セットプレーは自分の武器だと思う」(鷲見)。ケガからの復帰戦のファーストタッチで貴重な同点弾を挙げた。その後は互いにチャンスを作り白熱した試合展開に。そして迎えた85分、またしてもCKの流れから途中出場の倉俣が左足を振り抜く。「チームを勝たせようという気持ちで試合に臨んだ」(倉俣)。チャンスをつかんだ2年生が値千金の逆転ゴールを決めた。終盤は順大の猛攻を受けるも、全員が体を張った守備でリードを守り抜き、2―1での逆転勝利を収めた。
(写真:決勝点を決め、栗田監督とグータッチを交わす倉俣)
栄冠への可能性を残すのは3チームに絞られた。4月から始まったリーグ戦も残すは2試合。共に優勝争いを演じる駒大、流経大との直接対決のみとなった。まず中6日で控えるのはここまで2桁得点を挙げた選手を3人擁し、リーグ屈指の得点力を誇る駒大との一戦。栗田監督も「非常に厄介な相手」と語るように、伝統のロビング戦法で相手ゴールへと迫る難敵だ。前期リーグでは敗戦を喫している相手との大一番を制し、優勝を大きく引き寄せたい。
[井澤怜音]
試合後コメント
栗田監督
――今日の試合を振り返っていかがですか。
「順大はすごくいいチームで、研究されていて厳しいゲームでしたが、セットプレー二つでなんとか勝利をつかみ取ることができて、非常に大きな勝利だったと思います」
――先制されても勝ち切るというところでチーム力の高さが目立っていると思いますがいかがですか。
「今年の明治は強いチームではないので、粘り強く泥臭く勝つというのが明治スタイルというか、決して華麗なサッカーではないかもしれませんが、みんなが一戦一戦こういった形で自信を深めてもらえればいいのかなと思います」
鷲見
――得点シーンを振り返っていかがでしたか。
「セットプレーの練習は多くしていましたし、自分の武器だと思っています。太田さんがヘディングしてくれて自分のところにこぼれてきたので、決めるだけでした」
――逆転後、攻め込まれる時間が続きましたがいかがでしたか。
「前期の順大戦は2―0から終盤に追い付かれてしまったので、絶対にそのようなことにはさせないという強い気持ちで最後まで戦うことができたと思います」
倉俣
――どのような気持ちでピッチに入りましたか。
「交代の直前から栗田監督に『お前がチームを勝たせてこい』と言われていて、絶対に自分が得点やアシストでチームを勝たせようという気持ちで試合に入りました」
――次節への意気込みをお願いします。
「自分たちは4年生を優勝させたい、3連覇したいという気持ちでここまで来たので、その気持ちを体現して、魂のこもったプレーで2勝して絶対優勝をつかみ取りたいと思います」
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