
インカレ最終日 男子ダブルスで遠藤・武井組が優勝/全日本学生選手権
準決勝、決勝が行われるインカレ最終日。明大からは男女のシングルス、ダブルスにそれぞれ出場した。中でも男子ダブルスの遠藤彩斗(政経3=埼玉栄)・武井優太(商3=埼玉栄)組は決勝戦の早大との接戦をモノにし、団体戦に続き優勝を果たした。
◆10・15~21 第72回全日本学生選手権(ロートアリーナ奈良他)
▼男子シングルス
百上――ベスト4
▼女子シングルス
正田――ベスト4
▼男子ダブルス
遠藤・武井組――1位
筑後・農口組――ベスト4
▼女子ダブルス
上杉・木村組――ベスト4
「自分たちのプレーができれば勝てる」(武井)。決勝戦の相手は関東学生選手権で敗北を喫している早大。しかし団体戦優勝からの流れは衰えることがなかった。第1ゲームを21―19で危なげなく取るが、第2ゲームは17―21と相手も意地を見せる。「(今日は)出し切っていこうと話していた」(武井)。第3ゲームでは得意なプレースタイルである低い球で攻撃を展開。「2人で声を掛け合って踏ん張れた」(遠藤)。熱戦を制し、今大会二つ目のタイトルを勝ち取った。
シングルスでも大健闘を見せた。男子は百上拓海(政経2=埼玉栄)、女子は正田捺実(商4=埼玉栄)がそれぞれ準決勝に出場。「守りの姿勢に入ってしまった」(百上)。第1ゲーム、第2ゲームでリードする場面もあったが野田(日体大)のスピンのかかったヘアピンに苦しみ惜敗。百上、正田は惜しくも決勝進出はならなかったが、堂々のベスト4。「ここまで勝てたのはチームのみんなが応援してくれたおかげ」(正田)。個人戦でもチーム力の強さを生かし、全種目でベスト4入りの快挙を成し遂げた。
11月に控える全日本学生ミックスダブルス選手権、そして12月の全日本総合選手権(以下、全日本総合)と舞台を変えながらシーズンは続いていく。「結果を残せば道が広がってくると思う」(武井)。勢いに乗る明大バドミントン部の活躍にますます期待がかかる。
[桑原涼也]
試合後のコメント
正田
――正田選手から見て明大バドミントン部の活躍はどう見えましたか。
「自分が1年生の時は全種目ベスト4に入れるなんて予想もしていなかったですし、1種目準決勝に残るだけで本当にすごいことだったので、自分が4年生になって全種目残ったことにすごくうれしく思います。成長しているなと思います」
――後輩たちに伝えたいことはありますか。
「勝負はやってみないと分からないので、最後までみんな諦めずに来年度はアベック優勝目指して頑張ってほしいです」
遠藤
――決勝戦を振り返っていかがですか。
「優勝を狙っていて、1、2年生の頃は勝てなかったので今年度勝つしかないという試合だったので勝つことができて本当に良かったです。勝ち上がり方もいつもの大会とは違って重要な大会でもあるし、自分たちに向かってくる相手ばかりの大会だったので、積極的なプレーがあまりできなくて、緊張感を持ちながら戦っていました。それが苦しかったのですが、優勝できて良かったです」
――緑川選手(早大)は中学からの同級生ですが意識はしましたか。
「僕はインターハイは2位で、その時に決勝で負けています。1位になるまでに緑川という一つの大きな壁があったのですが、今回その大きな壁を一つ壊せたのでうれしいなと思います」
武井
――個人団体での二冠となりました。
「団体戦は優勝できるとは思っていませんでした。もちろん狙ってはいましたが、今までも優勝したことがなかったので二冠は素直にうれしいです」
――今大会でカギとなった試合はありますか。
「団体はシングルスを一本取って、ダブルスで二本取ろうという考えでした。準々決勝のシングルスはしっかりと取ってくれて、決勝でも一本しっかりと取ってくれました。その決勝で自分たちは負けそうになってしまったのですが、負けそうなところを勝てたのでその試合はカギとなる試合だったと思います。あの試合で負けていたら多分2位だったと思うので。個人戦は4回戦で負けそうな展開がありました。大人の大会だと自分たちが向かっていくだけで気持ちが楽なのですが、今年の大会は優勝したいという気持ちもあって緊張して引いてしまうところもあったのですが、そこは勝てたので良かったです」
百上
――初めてインカレということで、率直な感想をお聞かせください。
「毎年常にベスト8でした。かといってメンバー的にはベスト8以上、優勝もいけるなと思っていました。緊張とかは思ったよりもしていなくて自分が取らなければいけないと試合前から言われていましたが、そのプレッシャーは感じず自信持って試合ができたと思います。筋トレとかもして高校時代とは違うスキルが身に付いているのでそういうところも自信になったのかなと思います」
――課題は見つかりましたか。
「準決勝の時にヘアピンに対して自分から行ければ向こうも引いていたと思うので、ヘアピンがきても自信を持ってヘアピンを打つことだったり、スピンヘアピンに対してうまくロブを返せるようにもっと練習が必要だと思いました」
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