
全種目でベスト4入り 準決勝へつなぐ/全日本学生選手権
団体戦に続き、個人戦でも明大が強さを発揮した。女子ダブルスの上杉杏(商3=埼玉栄)・木村早希(文3=青森山田)ペアは準々決勝で21―13、21―14と、筑波大に差をつけて勝利。男子ダブルスでは20日に出場した2ペアが共に準決勝へと駒を進めた。
◆10・15〜21 第72回全日本学生選手権(ロートアリーナ奈良他)
▼男子シングルス
百上――準決勝進出
▼女子シングルス
正田――準決勝進出
上杉――4回戦敗退
▼男子ダブルス
武井・遠藤組、筑後・農口組――準決勝進出
▼女子ダブルス
上杉・木村組――準決勝進出
男子ダブルスの遠藤彩斗(政経3=埼玉栄)・武井優太(商3=埼玉栄)ペアは崖っぷちからの逆転勝利で望みをつないだ。4回戦の第1ゲームを中大に取られ、第2ゲームも相手のマッチポイントまで追い詰められるという、後がない状況。しかし2人が諦めることはなかった。緊迫した空気の中16―20から一気に追い上げ、連続得点を決めると、最終スコア22―20で接戦を制した。進んだ準々決勝ではストレート勝ちを収め、ベスト4のうち半分を明大が占める結果となった。
女子シングルスでは「自分の流れで試合ができた」(正田捺実・商4=埼玉栄)。正田は4回戦を21―12、21―14で難なく突破。続く準々決勝は、今年度の関東学生選手権で負けた相手との対戦だった。第1ゲームを取られ、第2ゲームの序盤も相手の流れを断ち切れない。しかし「相手の顔が一瞬不安そうになった時があった」(正田)。その一瞬のスキを見逃さなかった。攻めの姿勢で一気に点差を縮め、最終的に21―18で取り返すと、続く第3ゲームも21―16で見事勝利。「ベスト4に入ることは予想もしていなかった」(正田)。大学生最後となる今大会。全国の頂点へとまた一歩近付いた。
男女ともに大健闘し、4種目全てで明大選手が準決勝の舞台に残った。21日はついに全日本の王者が決まる。栄冠を手にするまで、あと少しだ。
[覺前日向子]
試合後のコメント
正田
――今日の試合の勝因はどこにあると思いますか。
「自分の力だけではなく、周りからの応援が大きかったです。体もメンタル的にもきつくて試合中何度も嫌になることはあったのですが、その中でも明大の子が上から応援してくれて、最後まで頑張ることができました。また、いつもはさまざまなことを考えながら試合をやるのですが、今回は無心でできたというか、勝手に体が動いた感じでしたね。それが良かったと思います」
――明日の意気込みをお願いします。
「大学生の試合が最後なので、悔いなく、楽しく、今まで支えてきてくれた人に恩返しができるように頑張りたいと思います」
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