男子団体インカレ初優勝 女子団体インカレベスト4/全日本学生選手権

2021.10.19

 3年ぶりの全日本学生選手権(以下、インカレ)開催となった今年度。男子は創部初のインカレ団体優勝を果たした。女子はベスト4という結果を残し、大健闘の団体戦となった。

◆10・15~21 第72回全日本学生選手権(ロートアリーナ奈良)

 ▼男子団体――1位

 ▼女子団体――ベスト4

 

 ベスト4を目指していた男子は準決勝に駒を進める。対する相手は日体大。第1シングルスの百上拓海(政経2=埼玉栄)は格上を相手に第3ゲームまで持ち込むも敗れてしまう。第2シングルスは菊川旭飛(商2=聖ウルスラ学院英智)。第1ゲームでは大差で負けてしまうも続く第2ゲームで圧勝し、第3ゲームを21―16で終えた。ダブルスは2組とも落とさず、シングルスで1本取るという作戦で挑んだ男子チーム。ダブルスは絶対に落とせないという緊張感がありつつも、見事作戦通りに勝利を収め決勝進出を決めた。

 

 バドミントン部創部初の決勝戦の相手は強豪・法大。「今一番強い相手ではないか」(遠藤彩斗・政経3=埼玉栄)。第1シングルスは百上が出場。「第1ゲームから自分のプレースタイルを出し切れた」(百上)。ラリーをしつつ攻めていくスタイルで相手を抑え21―15で第1ゲームを奪う。第2ゲームは点差が開く場面もあったが、果敢にスマッシュを打ち込み21―18で勝負を決めた。第2シングルスは菊川が出場。接戦を繰り広げ最後まで粘り強く戦うが0―2で敗戦してしまう。

 

 続く第1ダブルスには武井優太(商3=埼玉栄)・遠藤組が出場。第1ゲームでは序盤からリードするも「途中リズムが崩れてしまった」(遠藤)。最後に逆転され19―21でゲームを奪われる。リードできていた第1ゲームを踏まえ「そのままのプレーをすれば勝てる」(武井)と強い気持ちで迎えた第2ゲーム。途中点差が広がる場面もあったが、追い上げを図り22―20で第3ゲームに持ち込んだ。0―3で始まった第3ゲーム。法大の勢いに押されつつあったが、遠藤による7点連取の快進撃。その後は追い越されることなく21―15で明大の勝利に王手をかけた。明大の強みであるダブルス2組目は筑後恵太主将(政経4=ふたば未来学園)・農口拓弥(農3=福井工大福井)組。法大を相手に「自信のあるダブルスも正直五分五分ではないか」(筑後)と思いながら臨んだ第2ダブルス。第1ゲームは17―21で落としてしまう。「消極的なショットが多かった」(筑後)。第2ゲームは「ラケットをどんどん振っていこう」(筑後)。第1ゲームよりも積極的に攻めていき21―16で第2ゲームを奪う。第3ゲームも勢いそのままに21―17で勝利。筑後・農口組の勝利で明大の優勝が決まった。

 

 「チーム全体で戦えた」(筑後)。全員でいい流れをつくりチームの雰囲気を良くできたことが、今回の栄光につながった。2部リーグからのインカレ団体初優勝。これからの躍進にますます期待がかかる。

 

[守屋沙弥香]

 

試合後のコメント

筑後

――主将として声を掛けてきたことはありますか。

 「日大戦から関東の強豪ばかりだったので、チャレンジャー精神はしっかり持っていこうと常々口にしていました」

 

武井

――ダブルスで2人のプレースタイルを発揮することはできましたか。

 「自分たちは身長も高くなくパワーもあまりなくて、コンビネーションで回るというのが特徴としてあります。小学校4年生からペアを組んでいるので、ペアを信頼して独特な回り方をすることもあります。決勝のファイナルゲームの最後はプレースタイルを発揮できたと思います」

 

遠藤

――インカレに対するチームとしての自信はどれくらいありましたか。

 「2部リーグですし、正直優勝できるとは思っていませんでした。準々決勝以降、シングルスが先に1、2本取ってくれていたので、ダブルス陣としてはすごく気が楽でした。勝たなければいけないのは当たり前ですが、0―2で回ってくるのとは気持ちが全く違いました」

 

百上

――決勝戦に入る前はどのようなお気持ちでしたか。

 「決勝に進めたことは嬉しいですが、自分が準決勝で負けていたこともあって、決勝に出るからには負けた分もしっかりここで取り返そうと思って入りました」

 

※写真はバドミントン部提供