
馬場の初得点で先制! 藤原弾で勝利を決める/関東大学1部リーグ
暫定首位で迎えた20節の相手は早大。0-0で後半へ突入すると開始早々51分に馬場のヘディングで先制。87分に追い付かれるも、その直後に藤原のゴールで再び突き放しホイッスル。優勝に向けて負けられない一戦を勝利で締めくくった。
「決めるべき場面での質を高めていかなければならない」(藤原)。前半は数多くのチャンスを作るも決定機で決めることができなかった。藤原と相手GKの1対1や、田中克のクロスバーをかすめるミドルシュート、馬場の華麗なダイレクトパス。アイディア豊富なパスワークから早大守備陣を翻弄(ほんろう)しながらも、得点は後半へお預けとなった。
(写真:先制点を挙げた馬場とグータッチを交わす栗田大輔監督)
待ち焦がれていた得点シーンは突然に。51分、熊取谷がインナーラップから左サイドを駆け抜け、放った渾身のクロスに馬場が反応。「練習で取り組んだ背後の抜け出しが結果に出た」(馬場)。得意の形で初スタメン初ゴールとなるヘディングをお見舞いした。その後は組織的な守備で早大の猛攻を阻み続けたものの、終了間際の87分に左サイドから崩され追い付かれてしまう。残り少ない時間で明大が勝利するためには「自分が点を取るしかないと思った」(藤原)。失点直後、88分に西矢、松原とボールをつなぎ、ラストパスを受けた藤原が体ごとボールをゴールに押し込み決勝点を奪取。身長165センチメートルの小さな巨人が逃しかけた勝利を離さなかった。
(写真:今季12点目となる追加点を挙げた藤原)
今節同様、暫定首位で迎える次節の相手は順大。前期の対戦では終了間際に追い付かれ勝ちを逃している。優勝するためには「一戦一戦を大事に戦っていくことが重要」(栗田監督)。勝敗に一喜一憂せず全力で取り組んでいった先に優勝の2文字は現れる。熾烈(しれつ)な優勝争いの中で着実に勝利を積み上げていき、栄冠を手にするまではあともう少しだ。
[新津颯太朗]
試合後コメント
栗田監督
――初スタメンで先制点を挙げた馬場に関してはいかがですか。
「運動量と背後の動きが持ち味です。明治に来てほしくて来た選手1人ですからね。その意味では大学サッカーに慣れて力を発揮し、非常にいい入りをして活躍してくれたと思います」
――87分の失点と、失点直後の追加点に関してはいかがですか。
「失点に関してはボールが相手の方に転がってしまったので仕方ない部分もあるかなと思いますが選手は良くやったと思います。追加点に関しては松原のパスセンスで、アシストしてくれました。交代選手が活躍する時は明治の調子がいいときなので。いい状態になってきていると思います」
藤原
――ご自身の得点を振り返っていかがですか。
「1―1になった時点で自分が取るしかないなとは思っていました。今シーズンも土壇場で自分のゴールで勝ち切ったりというのが多く、その点で自分の勝負強さというものが自信になっていたので、最後まで信じて松原のクロスに入れたことは自分のFWとしての思いだったり、自分のこの試合に懸ける思いが生んだゴールだと思います」
――馬場の初得点に関してはいかがですか。
「クロスの練習は常日頃からやっていて、入り方の部分に関してFW陣は特にこだわって取り組んでいるので、それがチーム全体に共有されて馬場のゴールにつながったのかなと思います。初先発で、難しいところもあったとは思いますが結果というところがFWとしても、1年生としても自信になってくると思うので良かったと思います」
馬場
――ご自身の得点を振り返っていかがですか。
「今週1週間早稲田対策のためにさまざまな練習をしてきて、その中にクロスがあったのですが、いいクロスが入ってきたことで得意とする背後の抜け出しから得点することができて良かったです」
――初スタメンでしたが、意識したことはありましたか。
「とにかく走ろうということは意識していました。試合前も先輩方が盛り上げてくださり、自分もいい状態で試合に入れたと思います」
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