
宿敵・慶大に敗北 決勝進出ならず/関東学生リーグ戦
今年度のHUSKIESの戦いが幕を閉じた。前半は相手に先制点を許し、追い掛ける展開に。その後得点を奪うものの、逆転をするまでには至らず。昨年度も同じ舞台で敗れた宿敵・慶大にまたしても悔しい敗北を喫した。
◆8・14~12・27 第33回関東学生リーグ戦
※無観客試合のため、会場名は非公開。
▼10・16 準決勝 対慶大戦
明大3{1―2、0―1、1―1、1―3}7慶大〇
悲願の関東制覇には届かなかった。「リベンジをテーマに臨んだ」(MF大浦凛太朗・商4=春日部)。前半、いきなり慶大に先制を許し、2点を追い掛ける展開に。ただ「先制点は想定内だった」(大浦)。先制点を取られても焦りはなかった。すると相手が1人退場しているスキにAT(アタック)石見晴(商4=明大明治)のショットで1点を返す。しかし第2Q(クオーター)、相手に1点を奪われ、2点のリードを許し前半を折り返した。
迎えた後半。明大は必死のディフェンスで3点目以降の得点を許していなかったが、8分に4点目を奪われ厳しい展開に。しかし大浦が1対1で相手を崩しショットを決め食らいつく。「自分の得意な形に持っていくことができた」(大浦)。ここから明大は果敢に攻めるも「ショットが決め切れなかった」(MF田部井明日翔・商3=明大明治)。次第に時間が経過する中で焦りも生まれた。第4Qに3得点を奪われ万事休す。今年度の日本一に向けた戦いは幕を閉じた。
昨年度のファイナル4で慶大に敗れてから約1年。コロナ禍という困難な状況の中でも選手たちは厳しい練習を乗り越えてきた。時には合田心平主将(法4=川越東)からチームメイトに対して厳しい言葉を掛けることも。「自分でも分かるぐらい嫌な思いをさせた」(合田)。それでも仲間と鼓舞し合いながらチームは成長。合田も「今年のチームは強い」と自信を持って試合に臨んだ。それでもかなわなかった〝慶大撃破〟、そして〝学生日本一〟。この夢は後輩に託すことになった。「後輩には関東制覇、そしてその先の全国制覇まで駆け上がってほしい」(大浦)。この敗戦からさらに成長し次こそは関東制覇、そしてHUSKIESの名を全国の舞台にとどろかせる。
[牛嶋淳太郎]
試合後のコメント
合田
――試合を振り返っていかがですか。
「本当に今年1年間はメンバーも強くて、勝てる試合だったからこそ、俺らとしては相手がうまいからミスなく、試合を運びたかったです。ですが主導権を渡してしまったことで、点を取られてしまったところに後悔が残ります」
――仲間に掛けてあげたい言葉はありますか。
「1年間つらい状況でもやめたりせず、自分でも分かるくらいつらい言葉を言ってきたし、嫌な思いをさせたと思うけれど、最後まで一緒にここまでやってきてくれて同期も後輩も含めてありがとうと言いたいです」
石見
――ラクロス生活を振り返っていかがですか。
「本当にきつかったです。2年生の時から試合に出ていますが、プレッシャーとか、先輩からの圧などを乗り越えながらやってきて、そういったところが4年になって生かせてきたところもあります。ですが4年としてもプレッシャーもあったので、4年間きつかったです」
――後輩に伝えたいことはありますか。
「僕は後輩が大好きで、2、3年と少ししか関わっていない1年生も大好きで、チームが大好きだったので、このチームが少しでも早く終わってしまったことが残念で、1秒でも長く一緒にラクロスしたかったです。そんな大好きな後輩には今後日本一を取って明治を見せつけてほしいです」
大浦
――リーダーとして意識してきたことはありますか。
「去年のも慶応に負けてからゲームでどうすれば勝てるかを考えてスタートしたけれど、そこでパスの精度やショットの速さや精度をもう一度見つめ直して、基礎技術を去年の敗北から徹底してきましたが、結局点差を見ても縮まっていないし、勝つことができなかったので及ばなかったです」
――4年間を振り返っていかがですか。
「1年のころからケガが多くてプレーができない時期もあったけれど、仲間の活躍やトレーナーの人脈やサポートもあって続けることができて、先輩方のかっこいい姿も見てきたので4年になった時に自分もああいうふうに活躍したいなと思って4年間続けることができたので仲間に恵まれたと思います」
田部井
――1年間を振り返っていかがですか。
「この1年は自由にやらせてもらってそれは4年生の先輩のおかげだと思うので、その役割を来年は自分たちがやって下級生が自由にできるような環境をつくることからやらなければいけないと思います」
――最上級生として何を心掛けていきたいですか。
「個人的な目標は恭平(小山・法4=古川三)さんみたいな1人で点を取れるようになることです。4年生としては後輩が自由にできる環境をつくることが大事だと思うので意識してやっていきたいと思います」
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