リーグ戦2連勝 ファイナル4進出決定/関東学生リーグ戦

 自分たちのラクロスを貫いた。第2戦の相手は強豪・東大を下した明学大。初戦の学習院大戦とは打って変わって、第1Q(クオーター)から明大のペース。第4Qで3失点するも、そのまま逃げ切り勝利。連勝でファイナル4進出を決めた。

 

◆8・14~12・27 第33回関東学生リーグ戦

※無観客試合のため、会場名は非公開。

▼10・9 対明学大戦

 〇明大8{3―1、2―0、3―0、0―3}4明学大

 

 終始主導権を渡さなかった。先制は明大。MF(ミッドフィルダー)大浦凛太朗(商4=春日部)のショットで流れをつくる。「チームも勢いに乗れた」(大浦)。その後も大浦、石見晴(商4=明大明治)、小山恭兵(法4=古河三)らAT(アタック)陣の猛攻で得点を積み重ね、第3Qまでで8点を奪取。「最初から最後まで点を取り続けようと話していた」(合田心平主将・法4=川越東)。DF(ディフェンス)陣も、わずか1失点と相手の攻撃を封じ、明大ペースで試合を運んだ。

 

 迎えた第4Q。「体力切れになってしまい、うまくやりたいことができなかった」(林浩二・営4=都立武蔵)。一挙3得点を許し、試合は明学大ペースに。しかし「今年のチームの売り」(合田)であるプレッシャーラクロスで再三のピンチをしのぐ。そのまま序盤のリードを守り切り、8―4で勝利。関東王者を決めるファイナル4へ駒を進めた。

 

 準決勝の相手は昨年度敗北を喫している慶大。雪辱を果たす絶好の機会だ。「すごく悔しい思いがある」(合田)。しかし決して目標は見失わない。「ファイナル4はあくまで通過点」(阿部海斗・情コミ4=明大中野)。学生日本一へ向けて、HUSKIESは正念場を迎える。

 

[桑原涼也]

 

試合後のコメント

合田

――前回から今回にかけてどのように準備してきましたか。

 「前回の試合は後半にかけて調子が上がってきたのでなぜ調子が良かったのか、なぜ点が取れたのかを考えてそれを序盤からやっていけるように、モチベーションと細かい精度の話をして、そのおかげで1Qから点を取ることができました」

 

――個人として今日のプレーはいかがでしたか。

 「前回の試合から修正して1点目を取られてからは下のボールに対してうまく反応できました。自分は3Qで交代しましたが、そこまで1失点で抑えられたので慶大戦でも1失点は難しいですが3失点以内に抑えてロースコアに持ち込めたらと思います」

 

阿部

――試合の総括をお願いします。

 「前回と違って入りがとても良くて、前回入りは緊張でがちがちでしたが、今回はみんなボックスから全員で上げていっていい勝負に持っていけました。最後メンバーを変えた時に手を抜くのかなというテンションになっていたので、そこは気を抜かずに次の試合では見せないようにしていきたいです」

 

大浦

――先制ゴールを決めたときの心境を教えてください。

 「初戦で点が取れなかった分、点に飢えていたのですごくホッとしたというか、安堵(あんど)というのが大きかったです」

 

――今日の攻撃面の課題、収穫はありましたか

 「相手の分析をして、決めていた攻め方はできていたので良かったのですが、後半相手が攻め方に対応してきたときに少しミスが出てしまったのが次回への課題かなと思います」

 

――DF面の課題と収穫はありましたか。

 「課題は体力の面とそれに伴ってコミュニケーションの部分もだんだん低下してしまったのでそこが課題だと思います。収穫は本番でも自分たちのやりたいプレッシャーラクロスというのを2試合続けて体現できているのでそれを次の試合でも生かせるようにしたいと思います」

 

――ファイナル4に進出が決まりましたが、これからの意気込みをお願いします。

 「昨年度もファイナル4というところに先輩方が連れていってくださったのですが、正直ファイナル4で満足していたチーム状況でした。今年は学生日本一を掲げてファイナル4はあくまでも踏み台という気持ちを自分だけではなく全員、後輩たちにも持たせられるように頑張っていきたいです」