〝我慢強さ〟と揺るがない〝ディフェンスへの自信〟/関東大学2部リーグ戦

 我慢し続け、粘り勝った。リーグ戦6戦目の相手は国士大。互いに連勝中ということもあり、負けられない1戦だった。試合を通してどちらも大きくリードすることはなかったが、第4Qでは1年生の勝負強さが光る。試合終了まで徹底したディフェンス力を見せた明大が勝利を収めた。

 

◆9・14~11・6 第97回関東大学2部リーグ戦(各大学体育館他)

▼10・9 国士大 (国士大多摩キャンパス)

〇明大79{23―19、13―13、17―20、26―22} 74国士大

 

 スターターは、PG常田耕平(政経4=正智深谷)、SG吉村公汰(営3=土浦日大)、SF戸堀春輝(営4=国学院久我山)、SF田邉太一(情コミ2=福岡大大濠)、PF中村吏(法4=正智深谷)。

 

 試合開始直後は、相手の外の確率が高く、一気に国士大の流れに。明大もドライブで挑むが、厳しいディフェンスに捕まっていく。悪い流れの中で意地を見せたのはやはりチームを引っ張る4年生だった。途中交代のPG塚本舞生(政経4=明成)の2連続3Pシュートに続く、常田の3Pシュート。勢いづいた明大のディフェンスが徐々に効いていき、相手を追い詰める。流れを引き寄せ4点差で第1Qを終えた。

 

 勢いづいたのも束の間、第2Qではミスが目立ち始める。それに立て続くアクシデントによる常田のコート離脱。「キャプテンに頼りっぱなしだった」(PF伊藤治輝・政経4=桐光学園)。再び明大に重い時間帯が戻ってきてしまった。国士大は着々と明大の背中を捉え、第3Q後半ついに明大は逆転を許してしまう。「攻撃は悪くなかった」(常田)。いつかは自分たちの流れが来ることを信じて、ディフェンスを徹底し続けた。強い気持ちが功を奏し、第3Q終了間際、PF結城智史(営2=土浦日大)のシュートで再び巻き返す。

 

 第4Qも国士大とのシーソーゲームは続く。「プレーに焦りはなかった」(SG越田大翔・政経1=明成)。第4Q終盤、越田は冷静かつ果敢にゴールに向かい、ファウルを受けながらシュートを決める。その後のフリースローも決め、一挙3得点。これが決定打になり、リードを守ったまま試合終了。伊藤のゴール下での活躍、越田のドライブ、1年生がチームを後押しし、チームの勝利をもたらした。

 

 試合を決めたのは〝我慢強さ〟と揺るがない〝ディフェンスへの自信〟だった。相手の流れに押されずに、自分たちがするべきディフェンスし続けた今試合。我慢強さは明大の武器になっていくだろう。「チームはもっと良くなっていく」(常田)。毎試合ごとに成長を重ねていく選手たちに期待したい。

 

[小原愛]

 

試合後のコメント

常田

――次戦への意気込みを教えてください。

 「明日の相手もすごく勢いのあるチームで、オフェンス重視っていう大学なので今日と一緒ですね。我慢、そしてディフェンスをやり続ける、そうすればおのずと良い結果が生まれてくると思います。今日と同じようにとにかく1試合我慢してやり切ります」

 

越田

――第4Qでの自分の活躍についていかがですか。

 「練習でやっていたディフェンスで守った後に、自分が得意なプレーとかプッシュとかを意識できたのが良かったのかなと思います」

 

伊藤

――留学生相手にやりづらさはありましたか。

 「そこまでありませんでしたが、先週も留学生と実際に戦って、強いというのは分かっていました。自分は身長低いのでのその中で戦うということは下の方を狙うということを意識して頑張りました」