東海大に逆転白星 連勝スタート/関東大学ジュニア選手権
関東大学ジュニア選手権2試合目。早大との一戦を大差で勝利した明大の次の相手は東海大。セットプレーを強みにする相手に先制トライを決められるものの、すぐに追い付き明大ペースに。後半はシーソーゲームを制し最終スコア57―35で2連勝を挙げた。
◆10・3 関東大学ジュニア選手権(会場非公開)
▼対東海大戦
〇明大57{29―14、28―21}35東海大
「所々で我慢ができていて、いいアタックやディフェンスができた」(ゲームキャプテン・右フランカー小澤翔・情コミ4=桐蔭学園)。相手に先制トライを許したものの、前半16分、敵陣10メートルライン付近でのラインアウトからスクラムハーフ萩原周(商2=大阪桐蔭)のパスを受けた右センター石塚勝己(情コミ2=桐蔭学園)が空いたスペースに走りトライ。「自分がパスをもらった後いいサポートがあってトライにつながった」(石塚)。この得点を皮切りに一気に明大がペースをつかみ、さらに追加3トライであっという間に逆転を決める。このまま点差をつけるかと思われたが、東海大の反撃に守備が及ばずトライを献上。それでも前半終了間際には意地を見せる。敵陣までつないだボールをスタンドオフ池戸将太郎(政経2=東海大相模)が短くキック。走り込んだ右ウイング秋濱悠太(商1=桐蔭学園)がキャッチしそのままトライを決めた。「自分の役割を果たしてトライにつながったので良かった」(秋濱)。相手に飲まれることなくリードした明大。29―14で前半を終える。
後半開始後、なかなか試合は動かなかった。敵陣でのプレーは多いもののミスが続き得点にはつながらない。メンバーを入れ替え迎えた後半16分、萩原のトライで試合が動く。後半20分には明大のパスミスにすかさず反応した東海大にトライを奪われると、直後に明大もトライを取り返す。しかしその後連続2トライを許し、お互いに競り合う展開に。「FWのセットプレーのミスで相手を流れに乗せてしまった」(フッカー紀伊遼平・営3=桐蔭学園)。限られた時間の中で追加点を挙げ逃げ切りたい明大は少しのミスも許されない。後半30分、敵陣10メートルライン付近でのラインアウトからパスでつなぎラインを上げていく。そして最後はフルバック林哲平(文2=東海大相模)のパスを受けた秋濱がグラウンディング。秋濱は今試合5トライ目を挙げた。そして試合終了間際には、池戸の公式戦初トライが決まる。「みんながよく走ってくれたおかげ」(池戸)。そのままゴールキックも成功させノーサイドの笛が鳴る。最終スコア57―35で勝利を収めた。
結果的には勝利をつかみ取ったものの、ミスからの失点が目立った今試合。「クイックセットをしてクイックテンポをつくらなければいけなかった」(大石康太・営4=国学院久我山)。反省点も多く見つかったようだ。ジュニア選手権は残すところあと2試合。『MEIJI PRIDE』で全勝を目指し、対抗戦にも勢いをつけたい。
[豊澤風香]
試合後のコメント
小澤
――試合のテーマを教えてください。
「今日の試合のテーマはクイックセットでした。細かい部分はいろいろあるのですが、大石と話し合って決めました」
――今日の試合でいい動きをしていたと思う選手はいますか。
「スタンドオフの池戸です。2年生ですがチームをしっかりまとめてくれて、戦略を考えてくれる選手で頼りになりますし、いい動きをしていたと思います。あとはウイングの秋濱です。今日5トライしていましたし、FWがきつい中でトライを決めてくれるのはすごく楽になります」
紀伊
――個人のプレーはいかがでしたか。
「相手が東海大学さんということでセットプレーが強いチームなので、自分が中心となってコントロールしていこうと考えていました。その面では、自分のスローが高かったりしてラインアウトは合わなかったのですが、新しい課題が一つできたと思います。スクラムは相手が強い中、マイボールをコントロールすることができました。1本ペナルティーを取られてしまったのですが、相手ボールもある程度コントロールすることができたと思います」
――今後の意気込みをお願いします。
「まだ秋シーズンに入ってから紫紺を着られていないので、まず試合に出るということと、試合に出たらしっかりと自分のプレーで明治の目標に貢献していきたいと思います」
池戸
――個人としてのテーマを教えてください。
「早大戦もうまくゲームつくれたので、ボールをしっかり動かして、振るところはしっかり振ってゲームをつくろうと思っていました」
――BKの雰囲気はいかがでしたか。
「早大戦が終わってからの練習は良くない日が多かったです。それをとやかく言っても仕方がないので、しっかりゲームに入ったら自分たちのやることをやろうと話していたので、雰囲気は悪くはなかったです」
石塚
――個人としてのテーマを教えてください。
「前回の早大戦でいい試合ができて、そういういい試合をするために個人としてボールキャリーのところで前に出て、チームにいいテンポを与えるということをテーマにしていました」
――後半、相手のトライが重なった場面はいかがでしたか。
「やろうとしていることができていなくて、自分たちのミスが原因でした。相手にどうこうされたというのではなく、自分たちができていなかったということで、冷静にみんなで話し合って修正できました」
秋濱
――前半を振り返っていかがでしたか。
「アタック、ディフェンス共にBKとしていい流れではありましたが、個人としては自分のペナルティーから失点というのが一つありました。そこは防げるプレーだったので自分なりに工夫をしようと思って後半に臨みました」
――今後の意気込みをお願いします。
「今対抗戦とジュニアが両方始まっていて、いつどこの試合に出ても自分のプレーでチームの勝利に貢献したいと思います」
大石
――個人のプレーを振り返っていかがでしたか。
「3、4カ月ぶりのゲーム復帰でした。後半入ったところでタックルを外されてしまってトライに直接つなげられたところがあり、これは個人としての修正点です」
――後半を振り返っていかがでしたか。
「簡単にトライを取られてしまうところは、試合をしていても緩いゲームになってしまうのでそこは修正したいです。今後は常に得点を取り基本敵陣にいるというところを意識してゲームを進めていきたいと思います」
関連記事
RELATED ENTRIES