7得点で法大を撃破 秋リーグにつなぐ快勝/練習試合

 不完全燃焼のまま終わった春の大会。16日に開幕する関東大学リーグ戦(以下、秋リーグ)はその悔しさを晴らす絶好の機会だ。秋リーグ前最後の練習試合となった法大との一戦。試合開始早々FW丸山詳真(商2=清水)が先制点を決めると、続く第2PではFW唐津大輔(法3=日光明峰)が連続で2得点を獲得。最終スコア74と勝利を収め、秋リーグに期待がかかる結果となった。

 

◆10・3 練習試合(ダイドードリンコアイスアリーナ)

▼対法大戦

〇明大7{20、22、32}4法大

 

 秋リーグに向けて大きな弾みをつけた。「今回がラストチャンスだぞ」と監督から声を掛けられたGK畑中秀斗(政経4=苫小牧工)。結果を残さなければならないプレッシャーの中、気合は十分。「プレーヤーの協力もありながら止めることができた」(畑中)。法大の鋭いシュートにも反応し、ファインセーブを連発。また、攻撃面でも〝明大らしさ〟がさく裂した。ゴール前の混戦でもパスをつなぎ好機をうかがう。「選手がプレーを楽しんで、かつお客さんを魅了するようなプレーが明治のスタイル」(FW佐久間雄大・政経4=白樺学園)。リバウンドも逃さず、終始攻めの姿勢で法大のリードを許さなかった。

 

 第2Pでは、早い時間に相手陣の2人がペナルティーを受け、数的有利になったチャンスをモノにした。佐久間がゴール前へ打ったパックを唐津がたたき込むとその直後、またしてもDF竹谷莉央人(政経2=白樺学園)のパスから唐津がシュートを立て続けに決め一挙2得点。「二つともいいパスで、それに合わせて打つだけだった」(唐津)。しかし後半には2失点を許してしまい、悪い流れを断ち切れず迎えた第3P。流れを一変させたのは佐久間の豪快な一発だった。FW三浦稜介(政経2=駒大苫小牧)のパスから猛攻を仕掛け、法大を置き去りにした状態でゴール。試合を終えてみれば大量得点。見事な連携で勝利を収めた。

 

 いよいよ秋リーグが開幕する。去年は惜しくも3位に終わり、苦汁をなめた。4年生にとっては残りわずかの公式戦。「4年生を気持ち良く送り出してあげたい」(唐津)。リーグ戦の目標は「優勝しかない」(佐久間)と、明大が目指すところはただ一つである。〝伝統明治〟を背負い、王座復活へ。栄冠に向かって突き進むのみだ。

 

[覺前日向子]

 

試合後のコメント

佐久間

――いよいよ秋リーグがスタートします。

 「秋リーグは久々の試合なので、わくわくしかないです。平常心が大事なので、いつも通りやって明治大学のプレースタイルを観客に見せつけようと思います」

丸山

――試合を振り返っていかがでしょうか。

 「2日ほど前に多くのメンバーがワクチンを打って、フルメンバーでもなく、コンディションも悪かったのですが、その中でもみんな序盤から動けていて、先制点を取れたことは大きかったです。一方で、第2Pに結構チャンスがあったのに決め切れなかったのが秋に向けての改善点だと思うので、そこをしっかり修正することを踏まえれば、今日は総合していい内容だったかなと思います」

 

――春が1試合だけの出場、夏も中止となり試合勘は鈍っていますか。

 「確かに公式戦の数が少なく不安な部分はありますが、どこのチームも同じだと思います。それに対して明大はこの2週間で練習試合を7試合ほどしていて、試合勘もつかめてきているので、あとはいい準備をして秋リーグに入っていくだけだなと。手応えはあるので、秋リーグに対して不安要素はないと思います」

 

三浦稜

――キルプレーの中ゴールを決めました。

 「いいゴールだったと思います。1点しか入っていない状況で、2点目を取ることができて自分でも評価できるポイントかなと思います」

 

DF成瀬翼(商1=埼玉栄)

――1年生ながらの試合起用となりましたが、いかがですか。

 「今こうやって試合に出してもらっている分、しっかりと期待に応えたいです。今日は絶不調だったので秋リーグに向けて調子を上げていきたいと思います。また、秋リーグは優勝して新人王も取れるようにプレーの面でも頑張っていきたいです」