攻守ともに躍動 日体大に価値ある引き分け/関東学生秋季1部リーグ戦

2021.10.04

 今試合の対戦相手は秋季リーグ暫定2位の日体大。序盤から粘りの姿勢見せ、16―14で前半戦を終えた。土壇場で逆転を許したが、可児大輝(政経3=中部大春日丘)のシュートで同点に追い付いたところでゲームセット。2戦連続の引き分けとなった。

 

◆9・4~10・17 関東学生秋季1部リーグ戦(国士大多摩体育館他)

▼10・3 対日体大戦(国士大多摩体育館)

明大26{1614、1012}26日体大

 

 「開き直ってやるしかない」(高橋海主将・営4=法政二)。いまだ白星のない明大は秋季リーグ暫定2位に位置する日体大と対戦。それでも相手のプレーにひるむことなく、チームで心を一つにして試合に臨んだ。「相手のディフェンスに穴があった」(加藤良典監督)。相手の弱点を突く攻撃で序盤は一進一退の攻防が続く展開に持ち込む。さらに、前半終了残り1分を切ったところで2つのシュートが決まり、リードに成功。16―14のセットスコアでハーフタイムへ突入した。

 

 初勝利へ向けた勝負の後半戦。特に光ったのは高橋のセーブだ。「受け身にならずに攻めてやろう」(高橋)。強気の姿勢で相手の強力なシュートを何度も止め、前半戦からのいい流れを保つ。また、高橋がセーブするたびにベンチからは大きな歓声が上がった。「チームが一つになったという象徴」(高橋)。試合を重ねるごとに高めていったチーム力が今試合で見られた。だが、終盤になると失点やシュートミスが相次ぎ、一時は逆転される窮地に陥る。残り20秒を切ったところでタイムアウト。「必ずシュートで終わろう」(加藤監督)。その言葉通り、最後は可児がシュートを決め同点に。格上相手に引き分けと実りのある試合となった。

 

 「明治らしいところが出た」(可児)。今試合も勝利をつかめなかったものの、徐々に本来の姿を取り戻しつつある。この勢いのまま次戦に挑み、秋季リーグ初勝利を目指す。


[永井涼太郎]


試合後のコメント

加藤監督

――今日の試合はいかがでしたか。

 「今日の試合に関してはリーグ戦の中で一番良い試合でした。次につながる試合ができたと思います」

 

――キーパーの高橋についてはいかがですか。

 「本当に試合の局面のところでよくセーブしてくれました。本当に主将としての仕事をしっかりとやってくれたと思います」

 

高橋

――今後に向けての意気込みをお願いします。

 「再来週の2試合は本当に負けられない試合ですし、インカレにつながる試合にするためには勝ち切るしかないのでこの1週間でしっかり進歩した練習をして最後の2連戦はしっかりいい形で勝って終われるように頑張ります」

 

可児

――最後には同点となるシュートを決めました。

 「そこは最後エースとして決めないといけないところでした。本当にみんなが信じてくれたのでシュートがうまくいったかなと思います」