東大相手に序盤苦戦も 新戦力の活躍光り開幕戦勝利/秋季リーグ戦

 台風一過の青空の下、秋季リーグ戦の幕が開けた。今年のグリフィンズは下級生の台頭著しい若いチーム。東大相手に『初戦圧倒』を掲げて臨んだ第1Qだったが、いきなり二つのTD(タッチダウン)を決められ、0-13と突き放される想定外の立ち上がり。しかし、第1Q8分すぎ、WR#11池田健輔(営3=明大中野)のTDを皮切りに反撃開始。徐々に力の差を見せていき、計五つのTDを決め、最終スコアを35-13とした。序盤こそ苦戦を強いられたが、新戦力の活躍もあり、課題と収穫のある白星スタートとなった。

 

◆10・2~11・14 秋季リーグ戦

※無観客試合のため、会場は非公開となっております。

▼10・2 対東大戦

 〇明大35{14―13、0―0、14―0、7―0}13東大

 

 まさかの展開だった。「浮足立っていた」(DB#4村田幹太主将・営4=駒場学園)と立ち上がりは東大の圧倒的なフィジカルの前に大苦戦。東大は堅実なショートパスとディフェンスの隙間を突き抜ける破壊力抜群のランを展開。明大ディフェンス陣は簡単に道を開けてしまう。オフェンス面でもQB#1吉田拓郎(法3=日大鶴ケ丘)がQBサックを食らうなど、ミスが目立った。攻守共にプレーがかみ合わない明大。開始7分にして二つのTDを奪われ0-13とされる。苦しい展開と思われたが「いつも通り練習でやってきたことを出せば、絶対勝てる」(村田)とチームに焦りの色は見られなかった。その言葉通り第1Q残り3分37秒。敵陣20yd付近まで押し込み、得点のチャンスとなる。しかし東大のいいディフェンスの前にプレーが崩れ、あわや攻撃失敗の場面に。それでも吉田拓は一瞬のスキをついて内側に切り込むと、左前方に走り込む池田を捉えロングパス。低い弾道の速球が、ディフェンスを振り切った池田の両手にしっかりと収まった。QBとWRの息が合ったファインプレーで初TD。一気に流れを引き寄せ、反撃の口火を切った。

 流れをつかんだグリフィンズは止まらない。オフェンスでは〝ランの明治〟を体現するかのごとくRBが躍動。特筆すべきは、東大の巨壁を幾度となく突破したRB#39廣長晃太郎(商1=箕面自由学園)、RB#43井上太陽(総合1=鎌倉学園)の1年生コンビだ。ビッグゲインを量産し、2人で180yd以上を稼ぐ活躍。廣長は第1Q10分53秒、同点TDも決め「サイドラインに帰ってきた時にみんなに褒めてもらえてうれしかったです」(廣長)と頬を緩ませた。1年生の活躍に上級生が続く。第3Q3分13秒にFB#45中野義大(理工3=巣鴨)、11分25秒にエースRB#6森川竜偉(政経3=佼成学園)が相手ディフェンスを突き放しTD。第4Q2分8秒には吉田拓が自らエンドラインを越え、ダメ押しのTDを決める。グリフィンズの伝統、スピードを駆使した猛攻は東大ディフェンスを粉砕した。ディフェンスも「後半のアジャストは良かった」(村田)。LB#52深尾徹(政経1=啓明学院)が立て続けにタックルを成功させるなど、第2Q以降危なげなく無失点で切り抜けた。

 試合経験の少ない若いチームで挑む今期。新戦力の台頭が見られた一方で「パスの精度が低かった」(吉田拓)「アジャストをもっともっと速く」(村田)と攻守それぞれに課題も残った。それでも立ち止まっている暇はない。10月24日、待ち構えるは一昨年度、昨年度と敗北を喫した桜美林大。3週間で課題を改善し、開幕戦勝利の流れに乗ってこれまでの雪辱を晴らすことはできるか。若き鷲獅子の挑戦は始まったばかりだ。

 

[澤尚希]

 

試合後のコメント

村田主将

――試合の振り返りをお願いします。

 「全然納得のいく試合ではありませんでした。入りから意識していたのですが全く駄目で、思い通りにいきませんでした。初戦では内容でも結果でも圧倒することを常に意識していたので。ミスが目立ったのは、試合だけでなくウォーミングアップから見直すべきだと思いました」

 

――今年のテーマ『初志貫徹』というのはどのような意味ですか。

 「日本一という目標はブラさずにやりたくて、この試合も東大に勝つことが目的ではなく、あくまでも通過点です。だから勝利を喜ぶのではなくて、一喜一憂せず、今回の反省点をすぐに見直して修正しないと勝てないので、そのような危機感を持って取り組んでほしいという気持ちです」

 

吉田

――逆転勝利の要因は何ですか。 

    「粘り強くディフェンスが頑張ってくれたことと、オフェンスは1年生(廣長、井上)が活躍してくれたので、それも刺激になって、自分たちもやらなくてはと一体感が生まれました」

 

――オフェンス陣で良かった点はどこですか。

 OLが頑張ってランプレーを出してくれたことです。それによって相手もランを警戒しなくてはいけなくなって、うまくいったかなと思います。OLのおかげです」

 

廣長

――第1Q、TDを決めた場面の振り返りをお願いします。

 「2人のディフェンスとの1対1に勝って、抜けた時はいったなと思ったのですが、緊張していたのか足がもつれてしまって、きれいなTDにはなりませんでした」

 

井上

――桜美林大戦に向けた意気込みを聞かせてください。

 「昨年度明大として負けているので、勝ちにこだわりたいです。点差ではなくて、試合が終わった時に1点でも勝っていればよいと思います」