トリプルアクセル初成功! 樋口の五輪シーズン開幕/ジャパンオープン

 例年、日本、北米、欧州の3地域からプロとアマチュアの男女混合チームで対抗戦の形式で行われてきたが、昨年度と同様、今年度も新型コロナウイルス感染拡大により国内選手のみで行われたジャパンオープン。明大からは樋口新葉(商3=開智日本橋学園)がチームブルーの一員として出場した。トリプルアクセルを初成功させ、他のほぼ全てのジャンプも見事に決めた。136.27点をマークし、女子1位の得点を記録。チームブルーの優勝に貢献した。

 

 惜しみないスタンディングオベーションが会場を包んだ。チームブルーの一員として女子1番目に登場した樋口。演技冒頭、トリプルアクセルで美しい着氷を見せる。初成功に観客からの拍手が湧き起こった。「練習できれいに降りられたのが試合でそのまま出せた」と喜びをあらわにした。その後も3回転の連続ジャンプをはじめ、立て続けにジャンプを成功させる。演技後半には、3回転の連続ジャンプのミスを、次のジャンプで見事にリカバリー。表現の仕上がりにも磨きをかけた『ライオンキング』に乗せ、終始安定した演技で観客を魅了した。

 北京五輪のシーズンが幕を開けた。「大事なシーズンになるので、一つもミスはできない」。今試合で決めたトリプルアクセルを弾みにし、自身のスケート人生が全て詰まったプログラムでこれからも挑み続ける。

 

[守屋沙弥香]