慶大に接戦の末敗北 1回戦敗退/日本学生選手権

2021.09.24

 悔しい敗戦となった。力量が互角の慶大との試合。最後までどちらが勝つか分からない接戦だった。しかし流れに乗り切れず相手のキープレーヤーに気持ちよくプレーをさせてしまい、14―16で惜しくも勝利を手にすることができなかった。

 

◆9・23~26 第97回日本学生選手権

▼9・24 1回戦 対慶大戦(新潟県立柏崎アクアパーク)

明大14{2―3、4―4、4―5、4―4}16慶大○

 

 順調な滑り出しだった。試合開始直後、まずは熊谷郁主将(営4=明大中野)が魅せた。カウンターからゴールまで一気に攻め込み鮮やかな先制ゴールを奪うと、その後も果敢にゴールにアタックし続けた。しかし慶大の屈強なディフェンスに阻まれ中々得点にはつながらず、1点を追い掛ける展開に。「終始相手のペースで試合が進んでしまった」(熊谷郁)。第2、第3Pでも「1本取りたいところで取れないことが続いた」(今村大和・商4=明大中野)。点差が縮まらないまま試合は進み2点差で第3Pを終えた。

 

 迎えた勝負の最終第4P。開始から慶大に3連続得点を決められると点差は5点に。しかしそこからの明大は強かった。期待の新星・越智大介(理工1=明大中野)がペナルティスローを決めると怒涛(どとう)の勢いで点差を2点に。残り5秒のところでタイムアウトを取ると「まだ追い付ける、絶対に追い付いて勝つ」(越智)。最後まで諦めることなく全力で戦った。しかし逆転には時間が足りず、あと一歩のところで敗戦を喫した。

 

 次に目指すのは10月の日本選手権最終予選だ。4年生にとっては最後の試合。「今までやってきた水球人生全てを出し切れる試合にしたい」(浅井和俊・商4=明大中野)。この負けを糧に、明大はまた新たに前に進み始める。

 

[入谷彩未]

 

試合後のコメント

熊谷郁主将

――リーグ戦後に準優勝という結果がまぐれではないことをインカレで証明したいと話されていました。

 「僕たちの中ではきちんと練習の成果が発揮できたのがリーグ戦でしたが、やはり外から見ると『リーグ戦はたまたまだったんじゃないの』と思われてしまうかなというのが率直な印象です」

 

今村

――試合は終始追い掛ける展開になりました。

 「そこまで追い掛けることに対しての焦りはなかったです。ただ、個人技に任せたシュート、プレーだったのでチームプレーの特性を生かしきれなかったところに若干の焦りがありました。点は取れてはいましたが、内容自体はそこまで良くなかったと思います」

 

浅井

――前半は一進一退。流れを持ってくるためにはどうすれば良かったでしょうか。

 「一つはやはりチャンスを決め切る決定力。そしてもう一つは、もう少しディフェンスの時にプレッシャーがあればその後の攻撃につながるのでもっといい流れにもっていくことができたと思います」

 

水野有輝子(営4=長生)

――マネジャーとしてこの1年で心掛けていたことなどはありますか。

 「マネジャーは選手に必要とされないと要らない存在。選手にきちんと必要とされて、さらに自分らしく、自分じゃないとできないことをしようと思っていました。私は水球経験者なので審判や戦術的なことを勉強して、試合ならどういう判定をもらうか、選手に聞かれた時に答えられるようにしました」

 

熊谷泰人(営3=明大中野)

――日本選手権の予選に向けて、意気込みをお願いします。

 「今回の試合で悔しい思いをしたので、この思いを日本選手権の予選で果たせるように、日本選手権でも自分の役割を全うしていきたいと思います」

 

越智

――リーグ戦から個人として意識して取り組んだことはありますか。

 「リーグ戦の時に自分はロングシュートを決めるシーンがあったので、そこを相手に研究されていました。フリーの状態のシュートではなく、マークがついている状態でも決められるように練習してきました」