
藤原3連発! 国士大に逆転勝利/関東大学1部リーグ戦
前試合から中3日で迎えた国士大戦。序盤に2失点を喫するも、前半終了間際に藤原が1点を返した。迎えた後半、藤原がさらに2点を加えハットトリックを達成。逆転勝利に成功し、暫定で単独首位へと躍り出た。
前試合の筑波大戦に引き続き、3バックで試合に臨んだ今節。前半は「明治としてありえないゲームをしてしまった」(石井主将)。26分、相手のゴールキックを競り合った際のこぼれ球を奪われ、国士大のパスワークから崩された明大は先制点を許してしまう。さらに35分、パスミスを拾われると追加点を奪われ、苦しい状況に。だが、転んでもただでは起きないのが明大。アディショナルタイム、岡庭のクロスに藤原が頭で合わせ、1点を取り返す形で、前半を折り返した。
(写真:先発出場を果たした熊取谷)
「明治の根幹となるサッカーをやってこい」(栗田大輔監督)。ハーフタイム、監督にげきを飛ばされた紫紺のイレブンは気合十分にピッチへと駆け出した。4-4-2にシステムを変更した後半は、開始直後から明大ペースとなる。47分、ドリブルで左サイドを突破した佐藤恵からのラストパスに藤原が反応。2得点目の同点弾を決めた。危機的状況から同点に追いついた明大は試合の流れを完全に支配する。そして83分、ついに逆転の時が来る。決めたのはまたしても藤原だった。途中出場した中村のパスから逆転弾となるトーキックを放ち、ハットトリックを達成。「どのゴールも大事なタイミングで決められた」(藤原)。チームを勝利に導き、自身もリーグの得点ランキングで首位に躍り出た。
(写真:途中出場からアシストを記録した中村)
今節までの8日間で3試合という過密スケジュールをこなしてきた明大。次節の慶大戦は10月2日に控える。「勝つためには複数得点を誰でも取れるように、チームとしての再構築が必要」(藤原)。暫定で単独首位に立ったものの、他チームとの勝ち点差は小さく、油断はできない。残る6試合を全勝することがリーグ3連覇には不可欠となる。「全員が魂のこもったプレーをすれば明治が負けることはない」(石井)。慶大戦では、選手自らがチームを奮い立たせ、勝利を呼び込む。
[新津颯太朗]
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