
ロスタイムの同点劇 途中出場・藤原弾で筑波大と劇的ドロー/関東大学1部リーグ
拓大戦から中2日で臨んだ16節の相手は、現在リーグ戦得点王のFW森を擁する筑波大。雨の影響でピッチの状態が悪く相手ペースで試合が進むと、早い時間に先制点を奪われる。選手交代で後半の主導権を握った明大は、試合終了間際に藤原が値千金の同点ゴールを決め、難しい試合で勝ち点1を獲得した。
連勝を目指す明大は今節も3バックを採用。東京ヴェルディに来季加入が内定し注目の加藤は左WBでスタメンに名を連ねた。試合は前半、水たまりが残るピッチに両チーム苦戦を強いられる。「最初の入りが良くなかった」(栗田大輔監督)。背後を狙われ、筑波大ペースで試合が進む。押し込まれると、右サイドのクロスから得点を許してしまう。先制し勢いづく筑波大だったが、岡庭の体を張った守備などで追加点を与えない。「とにかく背後に蹴って走ることを意識した」(加藤)。追い付きたい明大は、ロングボールを太田に集め徐々にペースをつかむ。チャンスを作るもゴールは生まれず、1点ビハインドで前半を終えた。
(写真:東京ヴェルディに加入内定した加藤)
得点が必要な明大は後半、FWの佐藤恵や藤原を投入しさらに攻勢を強める。しかし、筑波大の集中した守備を崩せないまま時間が経過していく。それでも迎えた93分、ゴール前の競り合いから佐藤恵が頭で落とすと、走り込んだのは藤原。「ゴールにつながるポジションを常に意識している」(藤原)。右足から放たれたボールは相手DFに当たりコースが変わりネットを揺らした。前節同様、途中出場の4年生が勝負強さを見せ、同点に持ち込んだ。
(写真:途中出場でチームに勢いをもたらした佐藤恵)
「大きな勝ち点1だと思う」(栗田監督)。首位の法大が敗れたため、暫定首位に並んだ。次節の相手は慶大。前期は逆転勝利を挙げた相手から再び勝利を奪いたい。混戦が続く上位戦線で生き残っていくためにも勝ち点3は必須だ。
[井澤怜音]
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