
史上初の準優勝! チーム一丸でつかみ取った勝利/関東学生1部リーグ戦総括
悲願達成だ。ベスト4を目標に掲げ、臨んだ今年度の関東学生1部リーグ戦(以下、学生リーグ)。予選ブロックを2勝1敗で通過し、目標のベスト4を達成すると、準決勝・筑波大戦で金星を挙げ、史上初の決勝に進出した。決勝では絶対王者である日体大に力の差を見せつけられるも、大躍進の準優勝となった。
◆6・12~8・15 関東学生1部リーグ戦(日体大健志台プール)
▼明大――2位
強い思いが、結果に結び付いた。4年生にとっては最後の学生リーグ。「絶対に結果を残したい」(熊谷郁主将・営4=明大中野)。熊谷郁が、チームの中心としても、得点源としてもチームを引っ張った。また、新戦力の存在も大きい。高校時代にアジアエージに選出された俊英・越智大介(理工1=明大中野)は、得意のミドルシュートを武器に得点を量産。「攻めで貢献できるようにひたすら練習してきた」(越智)。大会新人王に輝く圧倒的な活躍を見せた。
勝利の裏に、入念な対策あり。「ミーティングを増やしたことが躍進のきっかけ」(熊谷郁)。その成果が如実に現れたのが、準決勝・筑波大戦だ。予選ブロックから準決勝までの1カ月間、筑波大の得点源となる選手2人に対し「どのようにディフェンスするか重点的にミーティングを行っていた」(浅井和俊・商4=明大中野)。迎えた試合では、相手の得点源である蔦奎弥(筑波大)らを封じ込めることに成功。またGK今村大和(商4=明大中野)は、35本のシュートを受けながら13失点にとどめる好セーブを見せ、1点差の大接戦を制した。
チーム一丸となって刻んだ、新たな歴史の1ページ。しかし選手たちは次を見据える。9月に開催される日本学生選手権(以下、インカレ)においても目標はベスト4。「この結果がまぐれではないということを他の大学にも見せつけていきたい」(熊谷郁)。紫紺の戦士たちは泳ぎ続ける。
[飯塚今日平]
大会後のコメント
熊谷郁
――今大会の振り返りをお願いします。
「今大会はベスト4という目標をチームで掲げており、その目標を達成できたことは非常にうれしく思っています。また、明大水泳部水球部門史上初の2位という結果を収めることができ、今まで厳しい練習をしてきたことが結果として実って良かったと思っています」
――決勝進出が決まった後のチームの雰囲気はいかがでしたか。
「準決勝の試合が決勝戦の4日前にあり、そこまで間が空かなかったこともあって、準決勝に勝った喜び、それで気持ちを切らさず練習を3日間積めたと思います」
浅井
――筑波大戦の試合を振り返って、勝利の決め手は何ですか。
「勝因は大きく三つあったと思っています。一つは1カ月間ミーティングを行ったディフェンスがうまくはまったということ。二つ目は学生リーグ中に選手皆がミドルシュートを磨いてきて、それが入ったということ。最後は、カウンターディフェンスの共通意識がチーム全体で持てていたことです」
越智
――大会新人王獲得につながったご自身の武器は何ですか。
「自分の武器はシュートだと思います」
――インカレが控えており、日体大と試合をする可能性があります。
「日体大は全国から選手が集まっていて、自分たちが1対1では勝てない部分もありますが、チームで一丸で戦いたいです。この勢いのまま勝ち進み、日体大にリベンジしたいです」
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