
接戦を制す 天理大に白星/練習試合
菅平で始まった夏合宿序盤の天理戦。前半は攻守がかみ合い21ー7と自分たちのペースで試合を展開。後半は相手の反撃に苦しみながらも粘りのラグビーを貫き、最終スコア35―31で勝ち切った。
◆8・22 練習試合(サニアパークメイングラウンド)
▼対天理大B戦
○明大35{21ー7、14ー24}31天理大
息詰まる接戦をなんとかものにした。前半は、攻守ともに安定した戦いを展開。試合開始早々の前半1分、敵陣22メートルライン付近で右ロック佐藤大地(法1=国学院栃木)からパスを受けた左ウイング西川賢哉(政経2=桐蔭学園)が相手を振り切ってグラウンディング。「BKが練習してきたことをしっかりと出すことができた」(西川)。その後も同22分にスタンドオフ池戸将太郎(政経2=東海大相模)のキックパスを左センター齊藤誉哉(文3=桐生一)がトライに結びつけるなど、積極的な攻めの姿勢で得点を奪った。一方守りでは、終了間際に失点したものの、終始隙を見せない盤石な戦いを繰り広げ、21ー7で前半を終える。
「前半に細かなミスが多かったのでもっとアタックしていこうと話した」(西川)。ハーフタイムでチーム全員が攻めのラグビーをすることを共有。その言葉通りに後半4分に池戸のキックパスをきっかけにした攻撃で得点を奪ったが、その後立て続けに3本のトライを決められてしまう。「FWが体力的に走れていなかった」(フッカー松下潤一郎・法2=筑紫)と思い描いたプレーをすることができない苦しい時間が続いた。それでも後半35分にゴール前のスクラムから臼田湧人(情コミ4=国学院久我山)が抜け出してトライを決め、最終スコア35―31で勝ち切った。
夏合宿3日目に行われた今日の試合。「もっと後半に走り勝つことができた」(池戸)と勝ち試合の中にも課題が残るゲームとなった。それでも「この合宿でしっかりとチームとして積み上げていきたい」(齊藤)と鍛錬の夏合宿はまだ始まったばかり。夏を越えた先の勝負の秋に選手たちは一回り大きくなった姿を見せてくれるに違いない。
[廣末直希]
試合後のコメント
松下
――フォワードのプレーを振り返っていかがですか。
「セットプレーもラインアウトも悪くなかったですが、要所でのミスが響いてスコアできませんでした。良いところまで行っているのにミスで自陣まで持っていかれていることが今の課題です」
――自身のプレーを振り返っていかがですか。
「セットプレーを自分は強みとしているので、今日の試合ではその強みは発揮することができたので、その点では良かったです」
池戸
――今日の試合のテーマを教えて下さい。
「ワンブイワンが明治の強みなので、ワンブイワンのところで勝つということを重要視していました」
――チームの完成度はいかがですか。
「他のチームと比べると走ることをしてきたので、チームの部分はこれから修正をして完成させていきたいです」
西川
――自身のプレーを振り返っていかがですか。
「前半にトライを決めることはできましたが、もっとボールに触っていけるようにしたかったです」
――この合宿をどのようなものにしたいですか。
「ランやパスといった自分自身のスキルを磨けるような場にしていきたいです」
齊藤
――試合を振り返っていかがですか。
「春から積み上げてきたことを出すということで、結果的には勝てましたが、自分たちのミスで自分たちの首を絞めてしまう場面があったのでその点は修正していきたいです」
――この夏の目標を教えて下さい。
「秋にしっかりとメンバーに絡めるようにこの合宿で周りの信頼を勝ち取りたいです」
関連記事
RELATED ENTRIES