
2年ぶりの菅平 天理大相手に勝利を挙げる/練習試合
夏の菅平に紫紺が帰ってきた。昨年度大学選手権の準決勝で敗れた天理大相手に立て続けにトライを決め、幸先のいいスタートを切る。14―5で前半を折り返し、迎えた後半でも2トライを挙げると、28―10で勝利を飾った。
◆8・22 練習試合(サニアパークメイングラウンド)
▼対天理大A戦
○明大28{14―5、14―5}10天理大
勝利の予感がしていた。試合開始後すぐに相手のペナルティーを誘発し、ハーフウエーラインあたりからスクラムへ。見事押し勝ち、強いFWを印象付けた。「スクラムで圧倒できていたのでその点でかなり優位に立てていた」(ナンバーエイト福田陸人・法4=国学院栃木)。その後、FWのセットプレーから立て続けにトライが生まれる。開始2分、自陣22メートルラインからのラインアウトを成功させ、左センター廣瀬雄也(商2=東福岡)からパスを受けた右ウイング松本純弥(政経4=佐賀工)がグラウンディング。「もともと準備していたプレーでトライが取れた」(松本純)。続く7分には、敵陣10メートルラインでのスクラムから再び相手のペナルティーを引き出し、スクラムハーフ飯沼蓮主将(営4=日川)がすぐにボールを松本純へ。今試合2度目のトライを決めた。その後は両者ディフェンスに回ることが多く、14―5で前半を終える。
迎えた後半7分、先制トライの起点はまたもスクラム。相手のペナルティーから飯沼がクイックスタートし、ハーフウエーラインから一気にゴール前へ抜ける。「スキを突くようなプレーができた」(飯沼)。そこからラックを組み、左フランカー福田大晟(商1=中部大春日丘)が持ち出しトライを決めた。後半二つ目のトライは、22分。交代直後すぐにハーフウエーラインでハイボールをキャッチした石田吉平(文3=常翔学園)が22メートルラインへゲイン。ここを起点とし、飯沼からのボールをスタンドオフ伊藤耕太郎(商2=国学院栃木)がグラウンディング。以降、自陣でのプレー時間も増えたが、20分に取られたトライ以外の失点を抑え、28―10で試合終了のホイッスルを迎えた。
「〝Build-Up〟で成長する」(福田陸)。春から積み上げてきたものをここでしっかり自分たちのものにし、春シーズンを通して広がった選択肢を試合でチャレンジすること。現在、チームはこの目標を掲げ2年ぶりの菅平での合宿に取り組んでいる。「いつも入りが悪いですが、今日はいい入りができた」(飯沼)。前半早々の2トライ、そして後半最初のトライ。春シーズン苦しんだ試合の入りもしっかり修正ができているようだ。その一方で「今年は後半を強みにしていこうということでしたが、後半は追い上げられてしまい精度が落ちていた」(飯沼)と課題も見つかったもよう。今試合の良かった点をそのままに、改善点を修正し、最高の状態で秋シーズンへ。彼らの熱い合宿はまだ始まったばかりだ。
[堀之内萌乃]
試合後のコメント
飯沼
――後半はペナルティーが多かった印象ですが、いかがですか。
「今年は春から後半を〝MEIJI TIME〟ということで、後半強みにしていかないといけませんが、後半追い上げられてしまい精度が落ちたので、そこが課題かと思います」
――早大戦に向けての意気込みをお願いします。
「いままでやってきた〝MEIJI TIME〟にフォーカスしてきたものをしっかり突き詰め、その試合で明治のものにして、自信を持って対抗戦に臨めるような試合にしたいです」
福田陸
――FWの良かった点を教えてください。
「セットプレーでの安定性があり、そのおかげでスクラムでは優位に立て、相手のペナルティーを引き出すことができました。そして、そこから敵陣に入ることができたので、その点が良かったです」
伊藤
――試合を振り返っていかがですか。
「自分たちのミスで自分たちを苦しめました。そこが全てで、もっとゲームを楽に運べました。自分たちのミス、簡単なエラー、ペナルティーなど、そこを突き詰めないといけないと感じました」
松本純
――2本目のトライを振り返っていかがですか。
「もともと自分で行く気満々でした。ペナルティーをもらえ、すぐに飯沼からボールをもらえました。結構ゴール前の1対1のところは自信があったので、うまく自分の強みを出せたと思います」
――次戦への意気込みをお願いします。
「ウイングとしてトライを取ることが自分の仕事なので、継続して、チームのためにトライを取り切ることを目標に頑張っていきたいです」
石田
――交代早々のプレーはいかがでしたか。
「自分の15人制のプレーを思い出せたと思います。久しぶりの15人制で緊張もありましたが、良い感じのスタートが切れました」
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