下級生活躍! 徳安、鈴木渚3回戦へ/全日本学生選手権4日目(女子)

2021.08.20

 インカレ4日目、女子はシングルス2回戦で徳安莉菜(文2=野田学園)、鈴木渚左(国際1=野田学園)が勝利し3回戦に駒を進めた。また優勝を目標とする吉田明日香(政経4=四日市商)も3回戦を制し4回戦進出を決めた。

 

◆8・16〜24 全日本学生選手権(四日市テニスセンター)※無観客で実施

▼8・19

[女子シングルス2回戦]

 〇徳安 2{7-6、6-2}0 佐藤(専大)

 〇鈴木渚 2{5-7、7-5、10-8}1 竹本

[女子シングルス3回戦]

 〇吉田明 2{6-2、6-2}0 我那覇(筑波大)

 

【女子シングルス2回戦:徳安VS佐藤朱里(専大)】

 「よく勝てたなと思う」。自分でも驚きの勝利からインカレスタートを切った徳安。全国の舞台は2年ぶりということもあり、久しぶりの感覚に緊張が走る。第1セット序盤、3-1と優位な状態で試合を進める。しかし慣れない会場を気にし過ぎるあまり「ラケットを振れなかった」とゲームカウント4-5まで逆転される。ただ緊張していたこともあり「良い意味で自分に期待していなかった」。気持ちを切り替えて修正を図ると一気に追い上げる。タイブレークに突入するとあっという間にポイントを連取し第1セットをモノにした。その流れを断つことなく第2セットも勝ち取り見事3回戦進出を決めた。「もう緊張していないから次は自分らしくプレーしたい」。3回戦では徳安らしいプレーがさく裂すること間違いなし。

 

【女子シングルス2回戦:鈴木渚VS竹本萌乃(政経3=高松北)】

 熾烈(しれつ)な同校対決は後輩に軍配が上がった。「(竹本)萌乃さんが嫌がるラリーを心掛けた」(鈴木渚)。球種とリズムを変え同じテンポにならないテニスを展開。ゲーム開始直後に先手を取り、4-1とリードを奪う。しかし「同じテンポでやってしまった」(鈴木渚)。鈴木渚のテンポに慣れた竹本のストロークがはまり出し、このセットを7-5で落とす。続く第2セットも竹本ペースで試合は進む。先にブレークを許し、一時は5-2でマッチポイントまで握られる。それでも「自分を信じてやるしかない」。攻めの姿勢を思い出し、一気に5連続でゲームを獲得し2セット目を奪う。ファイナルセットは10ポイントタイブレーク。再び一定のリズムにならないことを意識し、ポイントを積み重ねる。「振り切ることを意識した」。最後は1点差まで迫られたが、10-8でフルセットの末に勝利した。

 (同校対決を制した鈴木渚)

【女子シングルス3回戦:吉田明VS我那覇真子(筑波大)】

 攻め切るプレーで勝ち取った。「集中して入ることができた」。第1セットが始まると、ネットすれすれの攻防が繰り広げられるも吉田明の鋭いストロークがとどめを刺す。第1セットを6-2で制し第2セットに突入。第4ゲームまで4-0と危なげなくゲームを進める。このままセットを終えるかと思いきや第7ゲームでは相手にポイントを連取され「1ポイントを取るのに苦労した」と苦戦を強いられる。ただ、優勝を目指す吉田明はここでつまずいている場合ではない。最後は6-2で粘り勝ち次へと駒を進めた。次の相手は宿敵・永田(慶大)。「今回が最後の勝つチャンス」。強い思いでここまで勝ち進んだ吉田明が必ずやリベンジしてみせる。

 (ラリー戦を続ける吉田明)

 

 5日目では女子ダブルス1回戦がついに開催される。明大からは2組が出場。また今日の2回戦で勝ち進んだ徳安、鈴木渚の3回戦も控える。明日の明大女子勢の活躍も目が離せない。

 

[田中佑太、出口千乃]

 

試合後のコメント

吉田明

――次の対戦相手はリベンジと聞きました。意気込みをお願いします。

 「昨年度負けて、リベンジできるチャンスは今回しかないので『嫌だ』と思うのではなくてこれがチャンスだと思って最後の年なのでしっかりとリベンジをして優勝を目指したいと思います」

 

徳安

――試合全体を振り返っていかがですか。

 「よく勝てたなと思っています。ファーストセットは3-0から3-3に逆転され、でもそのセットを取り切ってよく取れたなと自分が一番あまり実感はないです」

 

――初めてのインカレは緊張していますか。

 「全国に出ることが高校生以来で、2年くらい間が空いているので久しぶりという感じで緊張しています」

 

鈴木渚

――どのようなゲームプランで挑みましたか。

 「同じテンポでラリーしてしまうと、萌乃さん(竹本)のテニスをされてしまうと思ったので、球種を変えて、リズムも変えて、嫌がるようにラリーしようと心掛けていました」

 

――3回戦に向けて、意気込みをお願いします。

 「自分より経験値もたくさんあるし、強い相手だとは分かっていますが、自分のテニスがどこまで相手に通用するのか楽しんでできたらと思います」