勝利ならずも復調の気配 藤原弾で立正大とドロー/関東大学1部リーグ戦

2021.08.02

 「アミノバイタルⓇ」カップ敗退から2週間、後期リーグ戦が幕を開けた。12節の相手は前期リーグ戦では1-0で勝利している立正大。序盤から拮抗(きっこう)した試合展開が続く中、前半終了間際に先制を許す。後半に追いつくも追加点を奪うには至らず、引き分けに終わった。

 

 後期開幕戦という重要な一戦に明大は、前期終盤で結果を残した4―1―4-1を採用。ケガによる欠場が続いた主将の石井が復帰し、アンカーに初スタメンとなる徳永を起用して試合に臨んだ。

(写真:スタメン復帰を果たした主将の石井)

 

 序盤は両チームがCBを中心とした堅い守備を見せ、お互いに譲らない展開が続く。膠着(こうちゃく)状態が続く中、先に試合を動かしたのは立正大だった。前半終了間際に右サイドを崩され、クロスから先制点を許す。「そこまでピンチは多くなかったが、1本のクロスから失点しているところが問題かもしれない」(栗田大輔監督)。一瞬のスキを突かれ、前半を0-1で折り返した。

 

 後半に入り、ゴールが必要な明大はボールを保持するも、なかなかシュートまで持ち込めない。3バックにシステムを変更し攻勢を強めると、迎えた90分、徳永のクロスに藤原が頭で合わせ待望の同点弾を挙げる。「少ないチャンスを決められて良かった」(藤原)。チーム得点王のゴールで反撃ののろしを上げる。その後もカウンターから太田が惜しいシュートを放つなど猛攻を続けるも、追加点は奪えず1-1で試合を終えた。

(写真:初スタメンでアシストを記録した徳永)

 

 「間違いなくチームはいい方向に向かっている」(石井)。勝ち点2を逃す結果となったが、後半は攻守で相手を圧倒するなど、復調の兆しは見えている。勝ち点22で3チームが並ぶ大混戦の中迎える次節の相手は拓殖大。今節では暫定3位の法大を5―2で下した難敵相手に勝利をつかみ、勢いに乗りたい。

 

[井澤怜音]

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