
成蹊大に敗北 後半突き放される/練習試合
「気持ちの部分で負けてしまった」(フッカー渡邊元隆・政経2=筑紫丘)。灼熱(しゃくねつ)のグラウンドで行われた今試合。序盤は拮抗(きっこう)した展開だったが後半は成蹊大に6トライを許す。暑さの中で奮闘するも敗北を喫した。
◆7・10 練習試合(八幡山グラウンド)
▼対成蹊大戦
明大38{21―26、17―34}60成蹊大○
激しい攻防が繰り広げられた前半だった。前半1分、敵陣での相手のペナルティーからクイックスタートで左に展開。左センター土肥恵太(政経3=秋田工)からのパスを受けた左フランカー吉田幹(文4=佐野日大)が開始早々トライ。このペースで点差をつけたかった明大だったが、前半4分、相手に同点トライを許す。前半8分、敵陣22メートル付近でのラインアウトからのモールで押し出し、渡邊元がトライ。「ロックとプロップが頑張ってくれた」(渡邊元)。しかし前半12分、相手に再びトライを許しまたもや同点に。シーソーゲームの模様になりつつあったが、前半15分、ハーフウエーライン付近から抜け出した右ウイング髙比良隼輝(政経4=長崎北)が敵を次々とかわし、華麗にグラウンディング。流れは明大に傾いたように見えたが、それ以降自陣でのプレーが目立ち、相手に2トライを奪われ逆転を許してしまう。前半終了間際に明大は敵陣でスクラムのチャンスを得るもトライを奪えず。21―26で前半を折り返す。
「走るべきところで走れなかった」(右ロック稲村心・文1=新潟工)。前半でリードを許している分、一刻も早く追加トライを狙いたい明大。しかし思うように攻め切ることができない。自陣でのミスが目立ち、立て続けにトライを取られてしまう。「ターンオーバーされ、つながれてトライが多かった」(渡邊元)。かなり突き放された明大だったが、終盤にはFWが意地を見せ二つのトライを奪う。「最後に成蹊に少しでも追い付いてやろうという気持ちでボールキャリーをした」(ゲームキャプテンナンバーエイト渡辺寅・法4=明大中野八王子)。しかし勢い及ばず、38―60という悔しい結果で試合を終えた。
今回の試合では改善点が多く見つかった。「フィットネスを生かせず、出し切れなかったことが負けにつながった」(渡辺寅)。フィットネスで相手を圧倒するというプライドを見せられなかった明大。今日の試合で出た課題を夏の間に修正し、秋のシーズンでの飛躍に期待したい。
[豊澤風香]
試合後のコメント
渡辺寅
――今日の試合のテーマを教えてください。
「今下のチームはケガ人が多く、控えもおらずタフな状態でした。フィットネス、体力づくりの部分を強化してやってきたので、今日のようにとても暑くても、人が少なくても、フィットネスの部分で圧勝してやろうという話はしていました」
渡邊元
――試合前の個人的なテーマを教えてください。
「スローイングがずっと課題だったので、いいスローを投げようと思っていました。(試合では)一本相手に取られ、それ以外もいいスローではなかったので、しっかり来週から修正していきたいです」
稲村
――トライシーンを振り返っていかがですか。
「FW、BKでつないで前まで来てくれたので、そこでテンポが出て、自分の前が空いていたのでそこに走り込んだ感じです。周りのプレーに感謝しています」
――フル出場でした。
「コンタクトの部分でまだまだ足りない部分がたくさん見つかり、後半も走るべきところで走ることができなかったです。そこはこれからの課題です」
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