4年ぶりの王座奪還ならず、悔しい準V/全日本大学総合選手権・団体の部

2021.07.05

 大学日本一を決める全日本大学総合選手権・団体の部。明大は4年ぶりの王座奪還に向けて宇田幸矢(商2=大原学園)や戸上隼輔(政経2=野田学園)ら超主力選手を準備。決勝の相手は宿敵・愛知工大。5番手にまでおよぶ激闘の末に敗れ、悔しい準優勝となった。 

 

◆7・1〜4 全日本大学総合選手権・団体の部(島津アリーナ京都)

▼決勝トーナメント1回戦

 ◯明大3―0新潟大

▼2回戦

 ◯明大3―0同大

▼準々決勝

 ◯明大30関西学大

▼準決勝

 ◯明大3―0福岡大

▼決勝

  明大2―3愛知工大◯

 

 「今年は何としても優勝」(髙山幸信監督)。予選リーグから準決勝まで全てストレートで勝ち上がり、迎えた決勝の愛知工大戦。1番手の戸上がまさかの敗戦で幕を開けた。「流れをつくるために気合を入れて試合をした」(宮川昌大・情コミ2=野田学園)。2番手の宮川がエース・木造(愛知工大)相手にストレートで大金星。その流れに乗り、ダブルスでは戸上・宇田の最強ペアが勝利し優勝まであと1勝。4番手の宇田は今大会殊勲賞に輝いた田中(愛知工大)と壮絶なラリー戦を繰り広げる。しかしあと1点が入らず、全て11-9でストレートでの敗戦。王座奪還は5番手の西康洋主将(商4=明徳義塾)に託された。1ゲーム目を先取される苦しい展開も冷静に試合を進め2ゲーム目を取り返した。流れは明大かと思われたが、相手の勢いに押され3、4ゲーム目を落とし愛知工大の前に散った。

 

 「2位は全然うれしくない」(西)。優勝だけを見据え宇田や戸上といった超主力級選手を準備した明大。しかし、その思いはかなわなかった。「宇田、戸上に続く選手を育てていかないと」(高山監督)。今大会で浮き彫りとなった宇田、戸上頼り。この課題解決のために今夏、明大卓球部一同で奮起する。

 

[大橋直輝]

 

試合後のコメント

髙山監督

――大会全体を振り返っていかがですか。

 「決勝までは順調に勝ち上がってこれたっていうのもあると思うのですが、結果2位だったので、そこは残念です。素直に負けを認めてというか受け入れて何が良くなかったのかよく考えて次に生かさないといけないなと思います」

 

――宇田選手と戸上選手はいかがでしたか。

 「戸上はそんな調子悪くは見えなかったが、僕から見たら宇田の方が動きがちょっと良くなかったかなと思いました。あの2人については大学の中でも、日本の中でも注目されている選手だし、相手はどんどんと向かって来る。それに対して受け止めるのではなく、迎え撃つというか、自分からやるっていうことをどんどんやっていかないと目指される、目標とされる。そういったところが今回、技術的な部分では劣ってないので、精神的なところでもっと強くならないと。競る場面なんていっぱいあるし、競った中でできる、ボールを相手コートの中に入れる技術がないと強いとは言えないので。その技術を相手のコートに入れることができるのも精神力が強くないとできません」

 

西

――決勝を振り返っていかがですか。

 「みんなベストなプレーをしていたと思うのですが、最後そこで自分が5番で勝たなければいけない場面だったので、情けない試合をしてみんなに申し訳ない気持ちでいっぱいです」

 

――今後の目標は何かありますか。

 「今回は優勝することができなかったので、他の団体戦や全国大会がもし開催されることができれば、しっかり全てタイトル取れるようにこの悔しさをバネにして成長できるようにしたいと思っています」

 

宮川

――木造選手に勝ちました。

 「相手の方が格上なので自分は向かっていくという立場で試合ができたのが良かったかなと思います」