
表彰台を彩る明大カラー! ルーキー渡部が3冠達成/全日本学生選手権トラック
白熱した戦いが全日本学生選手権トラックで繰り広げられた。全国大会という大舞台でも、日々の練習で培った実力が光り、成果に表れる。女子の部は渡部春雅(政経1=駒大高)が3種目制覇。男子の部では、優勝こそ逃しはしたが入賞することで、チームに勢いをつけた。
◆6・26~27 全日本学生選手権トラック(倉吉自転車競技場)
▼男子1kmタイムトライアル
福地――2位
▼男子タンデムスプリント
上野・野中――2位
▼男子スクラッチ
小池――2位
吉房――4位
中村――13位
▼男子4kmインディヴィデュアルパーシュート
片岡――2位
小林――4位
青木――5位
齋藤――6位
▼男子ケイリン
野中――3位
上野――8位
▼女子ポイントレース
渡部――1位
▼女子3kmインディヴィデュアルパーシュート
渡部――1位
▼男子スプリント
吉岡――5位
塩島――6位
▼女子マディソン
渡部・石田(早大)――1位
スーパールーキーがその実力を発揮した。明大勢が続々と好タイムを出す中で、圧倒的な存在感を放ったのが期待のルーキー・渡部だ。東日本学生選手権トラックでも活躍していた彼女に会場中が注目する中、期待を裏切ることなく、出場した3種目全てで優勝。中でも女子マディソンは混成チームとして、早大のルーキー・石田と出場し、他チームと1周差をつけてレースを終える。序盤こそ遅れを取ったものの「後半にみんなが疲れてきたところを狙おうとしていたので、いい感じに逃げが決まって良かった」(渡部)とレース状況を予想したレースプランが功を奏し、圧倒的な走りを見せつけた。
ルーキーの活躍もさることながら、他選手の活躍も目立つ今大会。男子タンデムスプリントでは、今年初めてペアを組んだにもかかわらず、上野矢竜(営3=祐誠)、野中龍之介(営2=法政二)ペアが2位入賞を果たした。「僕たちのコンビネーションはどこの大学よりも合っていた」(野中)。お互いを信頼することで、息の合ったレースが展開された。男子1kmタイムトライアルで表彰台に立った福地猛(法3=学校法人石川)は、大学入学後初の全国大会での入賞を果たす。「高校からお世話になっている方や、親に恩返しが少しできた」とうれしさを語った。
8月下旬に始まる全日本大学対抗選手権(以下、インカレ)。「インカレではさらにいい順位を取りたい」(福地)と今回の結果に甘んじることなく、次のレースに思いをはせた。全国を相手に好成績を残したことは、勝利への兆しになるに違いない。大舞台でのレースに向け、着実に準備を進めているところだ。目指すところは、はるか高くその挑戦は続いていく。
[小原愛]
試合後のコメント
片岡遼真(法1=福井県立科学技術)
――今回の試合を振り返っていかがですか。
「優勝を狙っていたのですが、負けてしまったので、うれしい反面結構悔しい気持ちがあります」
――緊張はしましたか。
「初めての全国大会で、タイムが出るかということが本当に心配だったので緊張しました」
福地
――今回のレースを振り返ってみていかがですか。
「好きな曲が流れていて、リズムに乗って踏んでいたらいけました。今回の敗因は和菓子屋である実家のてんぷら饅頭(まんじゅう)を食べなかったからだと思います(笑)。最近ブランデー味の販売も始めました!」
――今後の目標をお願いします。
「インカレで学校に貢献したいです。学校全体の総合優勝に向けて、自分も結果を残せたら良いなと思います」
野中
――今回の結果を振り返っていかがですか。
「自分たちの強みが分かりました。そこを伸ばしつつ、今回駄目だった点を修正して今年のインカレで絶対に勝ちます」
上野
――今回のレースで見つけた課題を教えてください。
「最後までもがき切る体力が必要かなと走りながら感じました。3回戦にもなると相手も自分たちもきついので、体力面で他の大学と差をつけられるように頑張ります」
小池陽人(法2=北桑田)
――マディソンとスクラッチはどちらの方が得意ですか。
「スクラッチの方が得意です。マディソンは初めて走りました。どのような走りができるかというところで、いけそうと思ったのですが、そこが裏目に出てしまい点数を落としてしまいました」
渡部
――今の気持ちをお聞かせください。
「3種目全て全力で走っていい結果を残そうと思っていたので、良かったかなと思います」
――優勝できると自信はありましたか。
「自信はないですね。ロードがメインなので、トラックのレースになると自信をなくしてしまいます。終わってみたらいい感じに攻められたので良かったです」
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