早大を完封! 3ー0でリーグ戦前期を締めくくる/関東大学1部リーグ

2021.06.27

 4試合連続勝ちなしと、戦績が振るわないまま迎えた第11節。前半を1ー0でリードし、後半も攻撃の手を緩めることなく2点の追加点を奪取。3ー0と前期リーグの締めくくりにふさわしい試合運びで暫定首位に返り咲いた。

 「明治の形が見えてきた」(栗田大輔監督)。前節の順大戦とスタメンを変えず、4ー1ー4ー1のシステムで臨んだ今節。試合が動いたのは15分。田中克が頭で落としたボールに、藤原がダイレクトで合わせ見事なボレーシュートで先制。早大に攻め込まれるシーンもあったが、青嶋のファインセーブが炸裂(さくれつ)し1ー0と無失点で試合を折り返した。

(写真:栗田監督が太鼓判を押す鷲見)

 追加点を狙う明大は攻撃の手を緩めない。64分には、ゴール前で佐藤恵がボールを追い相手GKのミスを誘う。そこに詰めていた田中克が冷静に流し込み今季初ゴール。「落ち着いて決められて良かった」(田中克)。続く79分、FK(フリーキック)から最後は佐藤恵が右足で振り抜きダメ押しの追加点。守備陣も健闘し、無失点で試合終了。一時は奪われた首位の座を、最終節で奪還した。試合終了間際に失点を許し勝ち点3を逃した前節。1週間で課題は修正されていた。

(写真:5試合ぶりのクリーンシートに貢献した丸山)

 直近の4試合で勝ちがなかった明大。だからこそ「チーム全員が同じ方向を向いて勝ちだけにこだわった」(田中克)。そうしてつかんだ勝利の真価が問われるのは、7月に待ち構える「アミノバイタル®︎」カップ。この大会で総理大臣杯全日本大学トーナメント(以下、総理大臣杯)への出場チームが決まる。指揮官がこだわるのは「(総理大臣杯での)6年連続決勝進出、3連覇」。そのためにはこの大会で上位6チームに入ることが必須となる。「一つ一つ修正しながら鍛えたい」(栗田監督)。その先に見えるのは頂の景色だ。

 

[萩原亜依]

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