
鴇田が初優勝! 明大は6人が入賞と大健闘で大会を終える/東日本学生春季選手権
大会最終日を迎えた東日本学生春季選手権。フリースタイル57キロ級で出場した鴇田昇大(文3=足利大付)が優勝。明大は出場11選手のうち、6人が入賞するなど大会を最高の形で締めくくった。
◆6・23~25 東日本学生春季選手権(駒沢体育館)
[フリースタイル]
▼57キロ級
鴇田――1位
本田――1回戦敗退
▼61キロ級
庄司――1回戦敗退
▼70キロ級
岩崎――2回戦敗退
竹沢――1回戦敗退
▼79キロ級
杉山――3位
▼92キロ級
伊藤――3位
[グレコローマンスタイル]
▼55キロ級
内田――3位
▼60キロ級
加藤――3位
▼67キロ級
谷津――1回戦敗退
▼87キロ級
道免――2位
「1回戦が山場だった」。ノーシードから初戦を迎えた鴇田。試合が動いたのは第2ピリオドだった。2―2の同点で迎えた残り26秒、背後を取られリードを許してしまう。しかし「相手が入ってきたところでポイントを取る」。鴇田の掲げる独特なプレースタイルが光った。一瞬浮き上がった相手の隙を見逃さず低い姿勢から脚をつかみ、そのまま相手の裏へ。2点を奪い残り1秒という土壇場で同点に追い付いた。さらにこのプレーに対する相手のチャレンジも失敗に終わり大逆転で初戦を突破。そのまま流れに乗り、決勝まで駒を進めた。
迎えた決勝の相手は菊地颯斗(山梨学大)。「自分のスタイルを貫こうと思った」。迎えた第2ピリオド。その言葉通り、相手に脚をつかませたところで背中を取り優位な体制に持ち込む。すると2連続でポイントを重ねることに成功。6秒で一気に4点を追加し、残り2分の時点で8―2と大きくリードした。だが「逆転される点数差でもある」。体力との限界と戦いながら、気を緩めることなく相手をうまくかわしてそのまま試合終了。「純粋にうれしかった」。ガッツポーズを見せ、初優勝の喜びをかみしめた。
今大会で大きく飛躍を遂げた鴇田。活躍の裏にはコーチの存在もあった。新型コロナウイルスの影響で試合が次々と中止に。「練習もあまり身が入らなかった」。モチベーションが上がらない中、寺田靖也コーチ(平29農卒)から「たるんでいる」と注意。「そこでスイッチが入った」。コーチの言葉で再度レスリングに集中することができた。優勝という結果だが「先に先制されると弱い」。得意とするカウンターだけではなく、自分から攻めるレスリングも習得したい考えだ。小柳義人監督も「攻撃もできたらもっとよくなれる」と期待を寄せる。鴇田のさらなる躍進に注目だ。
[久保田瞬]
試合後のコメント
小柳義人監督
――今大会を振り返っていかがですか。
「学年ごとに必ず半分以上は入賞しようということを目標にしていましたが、1年生から3年生まではその目標が達成できたのでよかったのかなと思います」
――今大会で見つかった課題はありますか。
「ベスト4からの戦い方というのを変えないといけません。1回戦、2回戦ではこちらが攻めたら点を取れますが、準決勝では攻めても取れません。防御をやりながら攻撃をやらないと準決勝では勝てないという課題があります」
加藤万豊主将(政経4=いなべ総合)
――主将から見て、今大会はいかがだったでしょうか。
「1、2、3年生がすごく頑張ってくれた大会だったと思いますね。ですが、もっと優勝者を出せたと思いましたし、まだまだ上は高いのだなというところはありますね」
――次回の大会への目標をお願いします。
「個人としては55キロ級で優勝を目指して頑張りたいです。チーム全体としてはみんなある程度結果がついてきているので、全体で3位以上入賞者を一学年2人以上ということを目標に頑張っていきたいです」
鴇田
――最後にはガッツポーズも見せていました。
「レスリング人生で3位はあるのですが、優勝というのはなかったです。大学に入って初めてのタイトルだったので純粋にうれしいですね」
――今後の意気込みをお願いします。
「3年生で上級生になったので、明大の一員として団体戦などのリーグ戦も厳しいところに入っているので、レスリング部に貢献できたらなと思っています」
道免陸哉(文4=三次)
――初戦が午後に開始ということで調整面はいかがでしたか。
「だいぶ試合まで時間があったのですが、鴇田とかが入賞したりして、前日にも下級生たちが頑張ってくれていたので僕も負けられないなという気持ちで試合に臨みました」
――監督やコーチの存在はいかがですか。
「大きいです。セコンドについてもらったのですが、アドバイスが的確で自分のできることを教えてくださるので助かっています」
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