男子団体 日大に1中及ばず悔しい敗戦/全国大学選抜
あと一歩で勝利だった。強豪・日大相手に17中同士となり、一人2射ずつの競射へともつれ込む大接戦を演じるも、惜しくも1中差で敗れる。2年ぶりの大学選抜優勝には届かなかった。
◆6・26~6・27 第33回全国大学選抜(明治神宮弓道場)
▼男子団体――1回戦敗退
明大 17中―7中―17中―8中 日大○
「勝てる試合だった」(寺本裕明監督)。久しぶりの対面開催となった今大会。「戦っているという感覚があって楽しかった」(斎藤正隆・理工2=福島)と、久しぶりの独特な緊張感に選手たちも奮い立っていた。第2射が終わって1中リードとするも、3射目に明大の大前・柳田健太(農4=国学院)の弓の弦が切れるというアクシデントが発生。さらにその後、第4射二的の小口琉矢(農4=岡谷工)が外し、同中となった。1射も外せない状況になるものの「外す気はなかった」(戸来洸太・理工2=福岡)と、見事二的以降の3選手が的中させ、同中のまま勝負は競射にもつれ込む。競射でも2射目まで同中となり、勝負の行方は落・太田弘人選手(政経4=新屋)に託された。しかし、ここで太田が今試合初めて的を外し勝負あり。大接戦をあと一歩のところで外し、悔しい1回戦敗退となった。
たった1射が勝負を分けた今試合。「常に優勝することを目指している。下からの突き上げが必要」(寺本監督)と、課題は見えた。悔しさをバネに、選手たちの気持ちは次のインカレ予選に向いている。
翌日に試合を控える女子は予選をトップで通過。「初戦突破できれば落ち着いてくると思う」(寺本監督)と、初戦・城西大戦が優勝へのカギとなっている。男子の雪辱を果たすべく、明大女子チームが無観客の射場での活躍を誓う。
[西田舞衣子]
試合後のコメント
寺本監督
――今日の試合を振り返っていかがですか。
「実力は互角だと思うのですが、最後の競射で勝ち切れるか勝ち切れないかの違いがあるのだと感じました」
柳田
――弦切れを起こした時の心境をお聞かせください。
「偶然の事故ではありますが後悔しています。4本目は絶対に外せない、周りを助けないといけない、という気持ちでした」
小口
――今試合の感想をお聞かせください。
「4本目まではリードしていた状況だったのですが、敵の的中を見比べてしまい緊張の緩みなどもあり、二的として詰め切れなかったことが4年生としても悔しく、反省点も多いです」
太田
――今後の目標をお聞かせください。
「この悔しさをバネに来週のインカレ予選を乗り越えたいです」
戸来
――久しぶりの対面開催はいかがでしたか。
「楽しめたのですが、緊張しなさ過ぎて気が引き締まっていなかったです」
斎藤
――競射も含めて皆中でしたが、緊張されていましたか。
「自分にとって初めての全国大会だったので、下手に緊張するよりもとにかく楽しんで引こうと意識していました」
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