宮川2冠! ルーキー2人も躍動/関東学生新人戦手権

2021.06.23

 ルーキーを中心に頂点を競う関東学生新人選手権が行われた。明大は宮川昌大(情コミ2=野田学園)が優勝。山本歩(商1=出雲北陵)、平賀龍生(文1=明豊)の両1年生がベスト8進出を果たすなど1年生の活躍も目立った。

 

▼6・21関東学生新人選手権(横浜武道館)

▼男子シングルス

 宮川――優勝

 山本、平賀――ベスト8

 松田――ベスト16

 松下、手塚――6回戦敗退

 對馬、村松、寺下――5回戦敗退

 日置、向井、小笠原、山腰、大島――4回戦敗退

 

 注目のルーキーが実力で結果を見せつけた。新型コロナウイルスの影響により軒並み大会が中止となった春。今年度初めての大会となったが、優勝した宮川を中心にベスト8に3人が進出するなど明大勢が躍進した。

 

 宮川は圧巻の強さでダブルスに続き、シングルスでも決勝に駒を進めた。決勝の相手は1年生ながらに全日本選手権でランク入りしている実力者・小林(日大)。力強いドライブを武器に果敢に攻め続け第1セットを先取。続く第2、3ゲームはあと1点になかなか届かず、立て続けに2セットを取られ、逆転されてしまう。しかし、それ以降は今大会に向けて特に練習してきたというサーブで相手を翻弄(ほんろう)し流れをつかむ。「決勝は我慢できた」(宮川)と、粘り強く戦い最後はフルセットの熱戦の末に逆転勝利を収めた。

 

 明大は宮川に加え、戸上隼輔(政経2=野田学園)、宇田幸矢(商2=大原学園)といった2年生に注目が集まるが、今年の1年生も要注目だ。今大会は山本、平賀の1年生コンビがベスト8に進出し、鮮烈なデビューを飾った。山本は「徐々にいいプレーが出てきた」と尻上がりに調子を上げ、フルセットの試合をものにするなど勝負強さを見せた。平賀は準々決勝で、宮川との「明大対決」を繰り広げた。「宮川さんは一つ一つのプレーの質が違った」と振り返りながらもひるむことなく真っ向勝負を演じた。この学年について髙山幸信監督は「他にもいい1年生はたくさんいる」(髙山監督)と自信をのぞかせる。次戦に控えるは2年前にまさかのベスト16に終わってしまった全日本大学総合選手権・団体の部(以下、団体インカレ)。その雪辱を果たし絶対王者の名を必ず取り返す。

 

[山岡慎]

 

試合後のコメント

髙山監督

――今大会の総括をお願いします。

 「ベスト8に3人というのはもう少し入れたというのはあります。持てる力を出して苦しみながらも上に行った人や、なかなか結果が出なかった人もいて、満足してはいないが、そこはよくやったかなという感じです」

宮川

――今大会を振り返って

 「新人戦という事で、シングルス・ダブルスは明治に優勝をもたらしたいという思いが強かったです。そして、明治が優勝するためには自分が頑張らなければと思っていたので勝つことができて良かったです」

――団体インカレについての目標など

 「団体インカレは絶対に優勝しかないと思っていますし、宇田選手や戸上選手に頼らず自分が相手のエースに勝つという気持ちでやっていきたいと思っています」