ルーキー・田渕が大活躍! 宮坂、松山も表彰台入り/ジャパンオープン
3回目の緊急事態宣言下において無観客で行われたジャパンオープン2021。 東京五輪の開幕を約50日後に控え、代表内定選手が最後の実践の場としてこぞって出場した今大会。明大からは計7人が延べ12レースで決勝に進出し、田渕海斗(情コミ1=日大藤沢)、宮坂倖乃(法3=春日部共栄)、松山陸(商2=春日部共栄)の3人が表彰台入りを果たした。
◆6・3〜6・6 ジャパンオープン(千葉県国際総合水泳場)※無観客で実施
1日目
▼女子50メートルバタフライ
7位 田嶋 26秒86
▼男子400メートル個人メドレー
3位 田渕 1分14秒96
▼女子100メートル平泳ぎ
5位 宮坂 1分8秒21
2日目
▼女子50メートル平泳ぎ
3位 宮坂 31秒40
▼男子100メートル背泳ぎ
6位 栁川 54秒90
3日目
▼男子50メートル背泳ぎ
3位 松山 25秒39
▼女子100メートル自由形
8位 田嶋 56秒28
▼男子400メートル自由形
2位 田渕 3分49秒29
▼女子200メートルバタフライ
7位 水口 2分11秒64
4日目
▼男子800メートル自由形(タイム決勝)
1位 田渕 7分58秒19
▼女子200メートル平泳ぎ
4位 宮坂 2分26秒85
▼男子200メートル平泳ぎ
6位 林 2分12秒57
期待の1年生が存分に力を発揮した。4月の日本選手権では、本職である男子400メートル個人メドレーで5位に甘んじた田渕。「次は期待に沿えるように」と奮起して臨んだ今大会。初日は専門種目で4月のリベンジに挑み、日本代表選手2人に続き見事3位でフィニッシュ。宣言通りの結果を残してみせた。
前日までの疲れも残る中、迎えた大会3日目は会心の泳ぎを見せた。予選を1位で通過した男子400メートル自由形決勝。4レーンに登場した田渕であるが、序盤から3レーンを泳ぐ松元克央(令1政経卒・現JAPAN)に圧倒される。しかし、100メートルを過ぎたところからスピードを上げ、5レーンを泳ぐ同学年選手の黒川(近大)を追い抜き3位に浮上。後半は井狩裕貴(JAPAN)と2位争いを繰り広げ、終盤に振り切り差を広げた。結果は堂々の2位。さらに予選に続き自己ベストを更新した。
最終日は、タイム決勝ながらも男子800メートル自由形で1位に輝き、またも自己ベストを更新。伸び盛りのルーキーが躍動した。
平泳ぎの宮坂も表彰台入りを果たした。昨年度のインカレからオリンピックを目指し、4月の日本選手権では自己ベストをマーク。もっと強くなれるようにと挑んだ今大会。
2日目に行われた女子50メートル平泳ぎ決勝。初日の100メートル決勝では5位だったが、この日の予選は3位通過。両隣を日本代表に挟まれながらスタートしたレースは混戦模様を呈す。
日本記録保持者の鈴木聡美(ミキハウス)と青木玲緒樹(JAPAN)が順当にワンツーフィニッシュを決める中、ゴール前で後続集団から抜け出した宮坂はタッチ合戦を制し、見事3位で表彰台入りを果たした。
最終日には女子200メートル平泳ぎでも決勝に進出し、4位入賞。3年生エースの今後に期待したい。
期待のルーキーを筆頭に健闘した今大会。一方でエース・中島涼(政経4=札幌大谷)をはじめとする4年生は、誰一人として決勝に進むことができない厳しい結果に終わった。連覇が懸かる10月のインカレを制すため、ルーキーの成長といったチーム力の底上げはもちろん、チームの核となるべきシニアの意地が必要不可欠となる。
[渡辺悠志郎]
関連記事
RELATED ENTRIES