明大対決制す 河内・藤川組2回戦進出/関東学生トーナメント2日目

2021.05.26

 迎えた大会2日目は男子ダブルスと女子シングルスの1回戦が行われた。男子ダブルスでは、明大3年生ペア同士の対戦が実現。女子シングルスは徳安莉菜(文2=野田学園)を含め3人が2回戦に進出した。

 

◆5・24〜6・7 関東学生トーナメント(大宮けんぽグラウンド)※無観客で実施

▼5・26

[女子シングルス1回戦] 

 〇徳安 2{6-3、2-6、10-1}1 山田(駒大)

  南口 0{1-6、4-6}2 木塚(山梨学大)◯

 〇大沼 2{6-4、7-5}0 星野(東国大)

 〇鈴木 2{6-3、6-1}0 中山(亜大)

[男子ダブルス1回戦]

 〇藤永・副田組 2{6-4、6-3}0 小路・菅谷組(慶大)

 〇河内・藤川組 2{7-6、7-6}0 徳・宮永組

  坂井・野田組 0{4-6、4-6}2 田中・名越組(早大)〇

 

【男子ダブルス1回戦:河内健(商3=大分舞鶴)・藤川悠(理工3=高松北)VS宮永竜聖(法3=石川県私立金沢)・徳航太(営3=法政二)】

 両者一歩も譲らない接戦をモノにした。第1セット、先に流れをつかんだのは徳・宮永組。ゲームカウント1-1の状況から3ゲーム連続で奪取する。しかし「ブレークされてもいつも通り、得意なリターンで勝負を仕掛ける」(藤川)。ゲームカウントが4-1と引き離されても藤川・河内組が焦ることはなかった。第6ゲームには相手に7度のブレークポイントを握られるもしのぎ切る。「悠のストロークが良くて、僕がポーチに出て決められた」(河内)。ここから流れに乗った藤川・河内組は3連続でゲームを獲得。最後はタイブレークまで進むも7-2で制し、第1セットを奪った。勢いに乗った2人は第2セット開始から4ゲーム先行する。そのまま取り切りたかったが「1ポイントに対する執念がすごかった」(河内)。徳・宮永組が怒涛(どとう)の追い上げを見せ、再びタイブレークにもつれ込む。それでも「タイブレークは強気にいくと決めていた」(藤川)。この日2度目のタイブレークを制し、明大対決は河内・藤川組に軍配が上がった。

 

【女子シングルス1回戦:徳安VS山田(駒大)】

 サーブを武器にゲームを制した。対戦相手は昨年度の春関でダブルスを組んでいた山田(駒大)。「お互い弱点を知っていた」と要所で相手の弱点を狙いながらゲームを展開していく。第1セット、互いにキープし合って迎えた第5ゲームで徳安が先にブレークに成功する。その後は「練習でやってきた成果が出た」。サーブからリズムをつくっていくと、自分のサービスゲームは一度も落とさず、6-3で第1セットを奪った。続く第2セットは一転相手の流れに。「第1セットを獲得して、集中力が切れてしまった」。思うようなプレーができず2-6で第2セットを落とす。それでも勝負のファイナルセットは再び攻勢に出る。1ポイント目こそ相手に許したが、その後は10ポイント連続で奪い勝利を収めた。

 

 2日目が終わり、シングルス、ダブルスともに1回戦が終了。明日からの2回戦にはシード勢が登場する。インカレ本選出場を目指し、一つずつ勝ち進んでいきたい。

 

[田中佑太]

 

試合後のコメント

河内

――勝因はどこにありますか。

 「知っている2人だったので、対策を2人で話し合って、そのプレーをすることができました。僕はあまりボレーができないですが、今日は前でしっかり動けて、相手にプレッシャーを与えることができていました。僕たちが勢いづけてポイントを取れていたのでそこが勝因だと思います」

 

――藤川選手のプレーはいかがでしたか。

 「今日は藤川のストロークが良くて、僕がポーチを出て決めることができて、そういう形をつくってくれたので藤川のおかげです。サーブでもファーストサーブの確率がダブルスでは大切になってきますが、そのおかげで相手のリターンミスも多くてそういった面で助けられたと思います」

 

藤川

――同期対決となりました。

 「どちらかはインカレ予選に行けるので、明治からいけることが決まりました。やりたくなかった気持ちもありましたが、明治から一本いけるならいいかなと切り替えました」

 

――試合の振り返りをお願いします。

 「僕はサーブが苦手なので、僕のサーブのときにプレッシャーをかけてくることを前々から分かっている状態でした。僕たちは僕のサーブがブレークされてもいつも通りだし、僕たちもリターンの方が得意なので、リターンで勝負を仕掛けようと話していました。ブレークされたけども立て直せるというふうにファーストセットはリードされながらも全く諦めていませんでした。ファーストセットを取られてもセカンドセットを取ってスーパータイブレークを取ればいいかなと気持ちを楽にしてプレーしていました」

 

徳安

――相手の印象を教えてください。

 「昨年度の春関ではペアを組んだこともありますし、私も彼女も九州の出身で、何回か練習を一緒にやったことのある選手です。割と仲が良くて、関わりの多かった選手です」

 

――試合の振り返りをお願いします。

 「ファーストは今大会初戦ということでとても緊張が大きくて、その中でも楽しく自分が練習してきたことをやろうと、緊張する中でも少しは自分のプレーができていました。セカンドはファーストが取れて、集中力が切れてしまいました。相手の負けない気持ちがセカンドは上回っていて相手がいいプレーをしていることが多かったです。ファイナルは、自分もこのままじゃいけないと思って、集中し直して、相手よりも1球でも多く返すことを意識していました。(サーブは)今日はとても良くて、サービスエースもあって、練習でずっとやってきたことが出て良かったなと思います」